ボルドーは、位置的には緯度が北緯45度。 日本でいえば最北端の宗谷岬にあたるそうな。
そんなとこでなして? 原因は偏西風の蛇行が関係しているそうだけど、ようわからんね。
したら、パリで25日、最高気温42.6度! すげーな!
一日一麺・アル中ハイマのおッさんの備忘録 読んだ小説や食べたものなどをメモします
作品:プレイボーイ・スパイ3 創元推理文庫 1974
作者:ハドリー・チェイス
内容:「BOOK」データベースより
パリのCIA支局は、プラハに派遣している手先がロシア側の防諜係りに嗅ぎつけられたとの警告を受けとった。 すぐにも暗々裡に後任を送らなくければならないのだが、そのためにはロシア側に後釜をカムフラージュする囮(おとり)が必要だった。 そこで目をつけられたのが、以前CIAに籍を置いていたが今は一匹狼のマーク・ガーランドである。 金と女には目のない彼はそうとも知らず、プラハへ三万ドルをとりに行く仕事を引き受けることになった......。 ハードボイルド巨匠ハドリー・チェイスの放つスパイ・シリーズ第3弾
メモ:
2作目と3作目の翻訳時期がけこ離れている。 原作は1年おきに出ているのに。
また、「内容」の中の記述が、「ソ連」⇒「ロシア」となっていたり、「カムフラージュ」であったり、「おとり」のルビが振ってあったりと、ソ連の崩壊はだいぶ先なのにな~などとか、なんだか面白い。
自分自身のことしか考えない自己中心的な人物として描かれているものの、CIA支局長のドーレイのために今回はプラハからの脱出を試みるという、ところが描かれていて、3作だけでなくもっとシリーズを続けてほしいと思っていたけれど、それはしないのが作者の良さなんだろうね。
作品名は “ have this one on me ” なのに、なぜ「プレイボーイ・スパイ」という日本語タイトルにしたのかは理解に苦しむのは前回に続く。
1974年初版、手元にあるのが1976年の再版。 前の2作の方が1年先の197年版というのが不思議だ。
作品:プレイボーイ・スパイ2 創元推理文庫 1969
作者:ハドリー・チェイス
内容:「BOOK」データベースより
記憶喪失になった入墨のある金髪美人がパリで発見された。 ところが、CIAが彼女を中国のミサイル学者の情婦らしいとつきとめたときには、ソ連の腕ききスパイもパリに集まっていた。 中国スパイも彼女の口を封じるために暗躍しはじめていた。女をめぐる三つ巴のスパイ戦で、逆転反転の末に勝利を収めたスパイが・・・・・・最後までドンデン返しの続くハドリー・チェイスのスパイ・シリーズ第二作は、第一作につづいてパリの一匹狼はスパイ マーク・ガーランドが活躍する。
メモ:
作品に登場する人物は基本変わっていなくて、キャラクターも確立されていて、安心して読むことができる。
マーク・ガーラントというスパイが主人公で、「金と女には目のないパリのアメリカ人下っ端スパイ」であり、自分自身のことしか考えない自己中心的な人物として描かれている。
作品名は “ you have yourself a deal ” なのに、なぜ「プレイボーイ・スパイ」という日本語タイトルにしたのかは理解に苦しむのは前回に続く。
1969年初版、手元にあるのが1977年の11版。
この作者の作品に共通するのが、結末に哀愁が漂うことと、刹那的なところだろうか?
何度読み返してみても、今読んでもお気に入りの作品。
マラディエ