作品:国家機密 上・下 講談社 1992
作者:ピーター・ドリスコル
内容:「BOOK」データベースより
億万長者のユージーン・ベイルが国務長官に任命されたころ、第2次世界大戦の英雄たちが地球のあちこちで血祭りに上げられていった。 元ベストセラー作家のアダム・ポークがこの一連の血腥い事件に巻き込まれたのは、義父の日記を保有していたためで―、冷酷な世界史の悪魔が織りなす興奮のドラマ。
口径9ミリの重い弾を食らった衝撃で、イーグラウアーはうしろへ跳ねとばされ、ハードボード塀に叩きつけられた。 少しの間、殺し屋の顔をじっと見ている。 口からは血がぶくぶくと流れ出し始めた。 ― 第2次世界大戦下のギリシャで起きた、ある「恥ずべき事件」が、今再び姿を現わした。 恐怖の長編スパイ小説。
メモ:
米大統領が、自身で立ち上げた会社を引退し、悠々自適な生活を送っていた億万長者ユージーン・ベイルに国務長官就任を打診して、受けるかどうか考えているところから物語は始まる。
そのことを知ったKGBは、国務長官に是が非でも就任するよう圧力をかける。 それは、第2次世界大戦下のギリシャでの裏切り行為が関係するため。
ダブル・スパイではなく、スリーパーのお話ということになろうかと。