作品:暗く聖なる夜 上・下 講談社文庫 2003

 作者:マイクル・コナリー

 内容:「BOOK」データベースより
  ハリウッド署の刑事を退職し、私立探偵となったボッシュには、どうし
 ても心残りな未解決事件があった。ある若い女性の殺人と、その捜査
 中目の前で映画のロケ現場から奪われた200万ドル強盗。独自に
 捜査することを決心した途端にかかる大きな圧力、妨害…事件の裏
 にはいったい何が隠されているのか。

  ロス市警のみならず、FBIからも激しい妨害と警告を受けるボッシュ。
 孤独な捜査を進める彼に貴重なヒントを与えてくれたのは、今は全身
 不随の身となった元刑事のクロスだった。が、その身辺にも危険が迫
 り…。たくさんのもつれた糸が絡み合い、人の心の闇を炙り出す!現代
 ハードボイルドの最高峰。
  
 メモ:
  内容のとおり、前作で警察を辞めたボッシュ。戻りたかったロス市警
 への異動を蹴って辞めたのも釈然としないが、私立探偵となったのも
 釈然としない。とはいえ他に仕事があるとも思えず、致し方ない。そ
 れにしても私立探偵が事件を解決するというのは現実離れしている。
 警察という組織でないと、捜査~証拠固めして起訴という流れができ
 るが、私立探偵が事件を解決するというのは現実は無理かな。 いつ
 も救われないこのシリーズの中で、最後に救いがあるのが異色。