作品:レッド・ドラゴン 決定版〈上・下〉 ハヤカワ文庫 2002

 作者:トマス・ハリス

 内容:「BOOK」データベースより
  満月の夜に連続して起きた一家惨殺事件は全米を震撼させた。次
 の満月までに犯人を逮捕すべく、元FBIアカデミー教官のグレアムは
 捜査を開始する。彼は犯人像の手がかりを得ようと、以前連続殺人
 事件で逮捕した精神科医のレクター博士を、収容先の異常犯罪者専
 用の医療施設に訪ねた。犯人は次の殺害計画を練る一方でこうした
 動きを新聞で知り、グレアムをつけ狙い始める―究極の悪ハンニバ
 ル・レクター衝撃の初登場作。

  ウィリアム・ブレイクの描く「大いなる赤き竜」に自らを重ねて残忍な
 犯行に及ぶ男、ダラハイド。新聞記者を生贄にして不敵な挑戦状を
 叩きつける彼とそれを操ろうと企むレクター博士に、グレアムらは翻
 弄される。だが一人の盲目の女性との出会いを機に、ダラハイドの
 自我は二つに分裂を始めた―殺人鬼の心の奥底の闇を抉り出すサ
 イコ・サスペンスの最高傑作。ハンニバル誕生秘話を記す著者序文
 を付した決定版ついに登場。

 メモ:
  裏表紙の内容を見て買った作品だったはずだが、ハンニバルのレ
 クター博士が出ていて、びつくり。 登場人物を見るまで、ぜんぜん気
 づかなかった。
  というか、サイコ・サスペンスは苦手なカテゴリなんで、買ったわい
 いがどうしようかと思いつつ、せっかく買ったんで、もったいないと思い
 読むことに。
  ウィリアム・ブレイクがヨハネ黙示録の情景に基づいて描いた水彩
 画『大いなる赤き竜と日をまとう女』が表紙となってる。
  結末は思ったとおりの展開で、予定調和な印象。やはりサイコ・サス
 ペンスは苦手なことは確認できた。

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