作品:アヴェンジャー 上・下 角川文庫 2008
作者:フレデリック フォーサイス
内容:「BOOK」データベースより
 1995年。ボスニアで一人のアメリカ人青年が消息を絶ったことが、全ての始まりだった…。 2001年。ベトナム帰還兵のデクスターは、退役後、弁護士をしながら、“アヴェンジャー”というコードネームで「人狩り」の仕事を請け負っていた。 今回の依頼は、ボスニアで孫を殺害した犯人を捜してほしい、という財界の大物エドモンドからのもの。 そしてこの依頼こそが、世界を“9.11”へ向かわせる引き金だった…。

 エドモンドはかつての戦友の上院議員を通じてCIAにも問い合わせるが、犯人の所在は入念に秘匿されていた。 青年虐殺の容疑で行方を追われるこの男こそ、ビン・ラディン逮捕計画のキーマンなのだ。 その時がくるまで、必ず安全に泳がせ続けねばならない…。 そして、アヴェンジャーとCIA捜査官の命運は、男が隠棲する南米の地で、遂にクロスする―。 戦争に彩られた半世紀を描ききった、軍事スリラーの傑作。
メモ:
 トンネルネズミが主人公の物語。 上・下刊にしなくてもいいんでね?くらいの比較的薄い作品だが、中身は濃い。
 司法取引ではないが、より多くの人の命を救うためなら、一人の人間の罪は目をつぶる、といった按配の内容で、敵は身内にいるのはいつの世も一緒か。
 
虐げられたり、貧困に喘いでいる国や人は、豊かな国や手を差し伸べてくれた相手を憎悪するというのは皮肉だが、実際にそうなんだと考えさせられる。

 
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