作品:DC‐3の積荷 上・下 新潮文庫 1994
作者:クレイグ・トーマス
内容:「BOOK」データベースより
 英情報機関SIS工作員ハイドたちは、大がかりな密輸事件を嗅ぎつけた。 が、やっと見つけた手がかりを持つ男は変死体で発見され、送り込んだ密告屋も命を狙われた。 糸を引くのは亡命した元MI5長官に違いないのだが、捜査は全く行き詰った。 一方、アフリカで偶然墜落機を発見した元工作員が、夜襲を受け、妻を殺された。 野獣の性を持つ男たちの、凄まじい戦いの幕が、今上がった―。

 ハイドたちは遂に敵側コンピュータへの侵入に成功し、密輸事件の詳細が垣間見えた。 あらゆる種類の兵器が武器商人たちへ流れて行く。 積出しを阻止しようと現場へ向った彼らは、逆にSISの身分を奪われてしまった。 亡命した元長官の手が動いているのだ。 頼みの綱の元ボス、オーブリーは“病気療養中”。 血と汗にまみれた男たちの死闘と、極限にまで盛り上がるサスペンスの連続。

メモ:
 アフリカ、イギリス、イタリアと各地で起こる事件・事故が複数の犯罪へと繋がる物語だが、シリーズとしては末期な感が否めず、面白みという意味では、これまでの作品と少し異なる。 それなりに楽しめるのだから、まあいいのだが。

 
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