作品:ヤヌスの顔 上・下 扶桑社ミステリー文庫 1988
作者:コリン・フォーブス
内容:「BOOK」データベースより
 英国情報部(SIS)次長ツイードは部下のイアン・ファーガソンをハンブルグで失った。 何者かの手によって殺害されたのだ。 ファーガソンのハンブルグ行きを知っていた者は(SIS)内部で6人。 ツイードと秘書のモニカを除けば、ヨーロッパの各地責任者4人に絞られる。 この4人の中に裏切り者がいる…。 そしてもちろん、裏切り者の始末は内々に行なわなければならないのだ。 東西ドイツ国境をはさんで繰り広げられる息づまる東西の暗闘!

 二重スパイを追い求めて西ドイツへ渡ったツイードとニューマン。 一方これを好機と見た東側はツイード暗殺計画を実行に移し、刺客を放った。 それを指揮する人物は、ツイードの宿敵(GRU)のワシリー・ルイセンコ将軍だった…。 刺客の襲撃を危ういところでかわしたツイードは執拗な東側の尾行をまいてロンドンへ戻った。 そしてニューマンは謎の男ドクトル・ベルリンの正体をつきとめるべく東ドイツへ潜入。 ところがそのころ、東側はルイセンコの指揮のもと第2の計画に着手していた。 大量のヘロインを英国に運び込み、国内の混乱を画策していたのだった!

メモ:
 ニューマンとツイードの物語。 初めて聞くドイツ北部の街が舞台。 
顔のない亡命者で対決した、ルイセンコ将軍が敵となる。
 今回はダブル・スパイが誰かというのを最後までうまく隠したので、飽きずに胃読み進められた。
 上巻の306頁に、「おまえたちはチャンスの到来を見ようとしない。 それでは運は逃げてしまう。 チャンスが来たら、そいつを見るんだ。そいつをつかむんだ。やるんだよ・・・・・。」というセリフが印象に残った。

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