作品:グリーク・キイ 上・下 扶桑社ミステリー文庫 1990
作者:コリン・フォーブス
内容:「BOOK」データベースより
 英国情報部次長ツイードのもとに、南西ヨーロッパ担当のハリー・マスターソンがギリシャで死んだという報がもたらされた。 一見事故死のようだが殺された公算が強い。 ハリーの足跡を追ったツイードは、彼が第二次大戦中のカイロおよびギリシャのシロス島で起こった未解決の殺人事件を私的に調査していたことを知る。 二つの事件に関わりのあった英国軍の元コマンド兵3人が、現在ともにサマセット州に居を構えていて、ハリーは彼らを探っていた。 さらにハリーが生前行動を共にしていたギリシャ人美女の存在も確かめられ、ツイードは部下をギリシャに派遣するとともに、自らサマセット州に乗り込んでいく。 40年以上も前の殺人事件に、情報部員を死に至らしめるほどの謎が潜んでいたのだろうか?

 伝説的なギリシャ人レジスタンス、ペトロス・ガヴァラス―現在80歳の彼は、40年前に殺された息子の復讐のために生きている。 ハリーと接触した孫娘クリスチーナや息子のアントンを使って、元コマンド兵3人を探らせているが、アントンは父を欺き、ギリシャ・イギリス・ソ連を結ぶ大陰謀に加担していた。 彼は再興された秘密組織グリーク・キイの一員として、ソ連保守派からの指令を実行に移そうとしているのだ。 指令を発するのはソヴィエトの参謀総長代理ルチャルスキー将軍で、彼は一連の改革を推進するゴルバチョフをサミット途上のイギリスで暗殺する計画をたてていた。 ペレストロイカ危うし! さらにまた、イギリスにおけるグリーク・キイのリーダーとは何者? 好評コリン・フォーブス第4弾。 

メモ:
 最初は、単に第二次大戦中の事件を調査していくだけのような話から、一気にスケールが大きく展開するようになるのは、お得意なパターンか?
 この作者の作品は、ジャック・ヒギンズに似てるのかな~。 天気が良くない時の暇つぶしにはいいでないかな。

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