作品:闇にとけこめ 上・下 新潮文庫 2001
作者:クレイグ・トーマス
内容:「BOOK」データベースより
 オーストラリア警察の腐敗を捜査する特別調査員となった元SIS(英秘密情報局)工作員ハイドは、東南アジアでリゾート開発を行う巨大多国籍企業がヘロインも扱い、売上金の洗浄にカジノを利用しているとの疑いを抱く。 現役時代の命の恩人が、その企業から脅迫を受けているとオーブリーから聞かされた彼は、危険の中に身を投じる決心をした。 凄絶なルールなきバトルが、どこまでも続く。 最愛のロスの身が危険に晒されていることを知ったハイドは、罠と知りつつ敵の本拠地に乗り込むことにした。 一方リゾート開発の名で行われた企業の非人道的な行為を暴くために、現地入りした下院議員マリアンの身にも、敵の魔の手が迫る。 ハイドはマリアンの命を間一髪で救い、さらにロスの行方を追う。 執拗に命を狙われ、必死の脱出行を繰り返す三人 ― 骨太冒険小説の決定版。

メモ:
 少し前に読んでいて、最後のおやつに残しておいたハイドとオーブリーのシリーズ最終話? 翻訳されてる作品はたぶんこれでおしまい。
 前作でSISを引退し、オーストラリアへ移り住み、ヒモ男になってバイトで麻薬絡みの捜査をするところから物語は始まり、黄金の三角地帯へ舞台が飛ぶ。 東南アジアはこれまで出てきたことあったか? 忘却の彼方だ。
 勧善懲悪などこの世にはなく、あるのは利害関係だけというような内容。 最後の話にしては不完全燃焼な作品だった。

 
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