作品:刻まれる女 新潮文庫 2004
作者:ディヴィッド・L・リンジー
内容:「BOOK」データベースより
 愛人と別れ、パリを離れた彫刻家マルトーは、テキサスの別荘に落ち着いた。 その彼のもとを、謎の美女が訪れる。妹の裸像を制作してほしい、というのだ。 訝りつつも依頼を引き受けたマルトーは、モデルになる妹との対面に衝撃を受ける。 女は完璧な美貌とグロテスクな異形を併せ持っていた。そして、二人の女の意外な過去が次々と明かされる―。 驚愕の展開が閃くリンジーの会心作。

メモ:
 読み進めていて思ったのが、何か作風が誰かに似てるな、という印象で、記事書き始めて思い出したのが、ハドリー・チェイスの悪女物のように、女性に惹かれ、そして転落していくみたいな。
 「
驚愕の展開が閃く」とあるが、どうも不自然な展開にしか思えなくて釈然としない部分が残る。
 登場人物の人生同様に、結末も救われないのはなんともなんとも。
 ディヴィッド・リンジーの作品は、とりあえずこれでおしまい。 さて、お次は?


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