作品:哀しき追跡者 ハヤカワ文庫 1991
作者:フィリップ・ケリガン
内容:「BOOK」データベースより
 失踪した祖父が、遥か離れた町で発見された。 交通事故にあって瀕死の重傷を負い、病院に収容されたのだ。 祖父の行動の理由を探り始めたデイヴィッドは、さらに驚くべき事実を知った。 第二次大戦中に迫害を受けたユダヤ人の祖父は、最近ナチの戦犯を追っていたという。 黒い圧力を受けつつも、調査を続けるデイヴィッドは、純真な女性との運命的な出会いの果てに、邪悪な敵との対決の時を迎える。 俊英の傑作冒険サスペンス。

メモ:
 失踪し、事故死した祖父の謎の行動を解明するため、仕事も投げ打ってナチの戦犯を追うという物語。
 途中繰り返し出てくる収容所の凄惨な状況は、とても読むに耐えがたい。
 祖父も主人公も取り憑かれたように追いかけた結果・・・。
 この作者の作品は、登場人物の多くがヒステリックな印象を受け、結末もあまり救いがない
のが特徴かもしれない

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