ミノタウロス 上・下 講談社文庫 1991
作者:スティーブン クーンツ
内容:「BOOK」データベースより
 提督はぴたりと足を止め、まじまじとジェイクを見つめた。口元にゆっくりと笑みが刻まれた。 「わたしが思っていたとおりだ。 きみはこの仕事に、まさにうってつけの人物だよ」米ソの軍拡競争を一挙に無意味にする新型ステルス=A12開発にのびる、見えざる敵の触手に大佐グラフトンは敢然と立向かった。
 Gが増加するにつれ、ふたたび両翼が揺れはじめた。トードは警告を発しようとしたが、すでに手遅れだった。 右翼がぐいと沈み、機がふたたび180度横転する。 「スピンだ」彼は声をしぼりだした―。 『デビル500応答せず』の著者が贈る航空小説の傑作長編。 謎の組織ミノタウロスの正体とは―何か。

メモ:
 ステルス機を巡る敵国スパイや業界、議員など、巨額の金が動くところには色々な思惑が入り乱れてというミステリ?作品。
 20年近く前の作品にもかかわらず、奇しくも現米大統領の名前が出てくるのも不思議。 当時から金持ちだったということなのか?
 現在、国会では大学の学部設置に関する口利きで盛り上がってるが、このところ中国公船の領海侵犯が繰り返されていることへの対応や、北朝鮮の対応など、外交や国防など、議論すべきことが山ほどあるだろうにね。
 そんなことしてるバヤイじゃないのに。 現大統領のことを思うと、安全保障含め大丈夫かと思ってまうな。