作品:最後に笑った男 上・下 新潮文庫 1987
作者:ブライアン・フリーマントル
内容:「BOOK」データベースより
 西ドイツの民間会社が中央アフリカのチャドに、第三国へ貸与するためのスパイ衛星基地を建設した。 情報を得たCIA長官ピーターソンは現地で工作を開始するがことごとく失敗。 同じころ、あいつぐ工作員の死にKGB議長ペトロフも焦躁を深めていた。 このまま事態を放置すれば、世界情勢に重大な変化が及びかねない。 CIAと
KGBはついに、協同で妨害工作に当たることを決意する。

 スパイ衛星打ち上げを阻止すべく、
CIAとKGBの混成部隊は3班に分かれて工作を開始した。 西ドイツ政府派遣の視察員として基地潜入に成功したボウラーとリンツは工作の機会をうかがうが、実行できないまま時が過ぎてゆく。 打ち上げは秒読み態勢に入り、CIA長官ピーターソンは窮地に追いこまれていた…。 前代未聞の共同作戦を息づまる筆致で描く、華麗なスパイ冒険小説。
 
メモ:
 
CIAとKGBが共同作戦を展開するというのは、スパイ小説の中でもかなり異色ということになりのかと。 
 ただ、冷戦後の世界ではなきにしもあらずかもしれないが、非現実的か。
 その後の
カウリー&ダニーロフの物語はこの作品が出発点になっているというところか。

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