作品:過去からの狙撃者 ハヤカワ文庫 1978
作者:マイケル・バー=ゾウハー
内容:「BOOK」データベースより
 ソ連外相が合衆国内で暗殺された! 米ソの関係が一挙に悪化する恐れがある。 翌日、外相の運転手までが射殺された。 しかも同一の銃で! 進退きわまったCIA長官は以前の部下ソーンダースを呼び戻し、調査を命ずる。 だが合衆国からヨーロッパへと姿なき殺人鬼の犯行は続いた。 被害者の共通点は唯一つ、かつてダッハウのナチス強制収容所に収容されていたこと。 ここに事件解決の鍵を求めたソーンダースは、やがて30年前の血塗られた悪夢を暴き出すのだが・・・・・・! 
 斬新なプロット、スピーディなテンポで描く衝撃の異色スパイド・サスペンス!

著者略歴 :「BOOK著者紹介情報」より
 バー=ゾウハー,マイケル
 1938年ブルガリア生まれ。 ナチスの迫害を逃れてイスラエルに移住。 ヘブライ大学卒業後、パリ大学で博士号を取得し、新聞社の特派員となる。 1967年、イスラエル国防省の報道官を務め、同年の六日間戦争と73年の第四次中東戦争に従軍。 その後、ハイファ大学で教鞭をとり、国会議員にもなった。 スパイ小説の巨匠

メモ:
 著者略歴があった方が、この作者の作品の傾向がわかると思われるので、引用した。
 この作者の作品としては、1972年のミュンヘン・オリンピックの選手村を、パレスチナ・ゲリラが襲い、イスラエル選手団の11人を惨殺した事件を描いた「ミュンヘン」が有名かもしれないが、読んでいない。
 この作品は、エース級の工作員が、現場でのミスが原因で職場を追われ、酒に溺れる日々から一転、また現場に呼び戻され、事件を解き明かしていくというもの。
 なかなかいいんでないかな。