作品:真冬に来たスパイ ハヤカワ文庫 1986
作者:マイケル・バー=ゾウハー
内容:「BOOK」データベースより
 キム・フィルビーを徴募したソ連の大物スパイ、オルロフがその正体を世界に明らかにしたのは、米国に亡命後17年目のことだった。 CIAが彼を英国のテレビ番組に出演させ、ソ連に打撃を与えることを目論んだのだ。 最初しぶっていたオルロフは、昔別れた妻の娘リンが司会者としてこの企画に参加していることを知り出演を承諾した。 だが、懐かしいかつての活躍の地に上陸した彼を待ちうけていたのは、テレビで対面するはずの元外交官の暗殺だった。 事件の背後に蠢く陰謀に、老スパイの意地をかけて孤独な追跡が始まった。 人気作家久々の力作巨篇!

メモ:
 行く先々に死体転がっていて、誰が犯人なのか?という単純なお話しなんだけど、英国で最も有名なダブル・スパイのフィルビーを登場させるなど、なかなか面白く読める作品。