作品:完全なる暗殺者 上・下 竹書房文庫 2017
作者:ウォード・ラーセン
内容:「BOOK」データベースより
 イスラエルへ核兵器を届けるという極秘任務を帯びて、南アフリカを出港した船が大西洋上で消息を絶った―。  偶然、大西洋を航海していたクリスティンは、ある日漂流していたひとりの男性を救う。 彼女は知らなかったが、彼は消息を絶った船に乗っていた、イスラエルの諜報機関モサドの最強の暗殺者スラトンだった。 彼はヨットを乗っ取りイギリスへと向かわせる。 一方、スラトンが生きていると知ったモサドは彼が祖国を裏切り核兵器を奪ったと判断し追手を送り込むが、スラトンは仕組まれた罠に気づき反撃を開始する! 世界最強の暗殺者の活躍を描く冒険小説!

 遂にイスラエルが核兵器を紛失したという事実が明かされ、世界に震撼が走る。 イスラエル政府がすべてはスラトンが仕組んだことだと公表したため、彼はモサドだけではなく、ロンドン警視庁とイギリス軍からも追われる。 スコットランドヤードの敏腕警部チャタムに次々と先手を打たれ窮地に陥るスラトン。 だが彼は暗殺者としての類い稀なる能力を発揮し、数々の危機をくぐり抜け陰謀の黒幕へと迫る。 極限まで追いつめられながらも不屈の精神で戦い続ける最強の暗殺者を待ち受けるものとは――!?

メモ:
 味方と思っていた組織から裏切り者として追われる物語は、何となくマーク・グリーニーの暗殺者グレイマンにシリーズを思い出させる。
 正月の暇つぶしにはもってこいの娯楽小説といったところか。