作品:悪魔の参謀 上・下 文春文庫 1996
作者:マレー・スミス
内容:「BOOK」データベースより
 グランド・セントラル駅のトイレで若い娘の死体が発見され、ニューヨーク市警の敏腕刑事が動きだした。 闘争資金が底をついたIRAは、コロンビアのカルテルと手を結ぶという苦渋の道に足を踏み入れつつあった。 ロンドンではそのカルテルへ潜入させるスパイの人選がすすめられていた…。

 ニューヨーク、ロンドン、ダブリン、メデジン ― 世界の四つの都市でひそかに動きだした策謀が、しだいに一本の線となってうねりはじめた。 男たちはそれぞれの破局に直面する…まるで悪魔に運命を弄ばれるかのように。 生き残るのはだれか。 英国特殊部隊元将校の肩書きをもつ著者が、背筋の寒くなるような緊迫感で描く。

メモ:
 コロンビアという国は、実際にはどんな国なのか? 危険な国なのか? 麻薬で成り立っているのか? などなど知らないので疑問が色々沸いてくる。
 主人公はSISのデーヴィッド・ジャーディンという人物だが、この主人公の作品の3部作ということになるのか?
 この主人公は部内でも「伝説の~」みたいに言われているが、作品の中では、下半身に節操がないし、教会で告解している情報がIRAにダダ漏れしてたりと、結果的に、結末が救われなくて、やりきれない気持ちになる。