作品:この手に孤独(「貧乏くじはきみが引く」改題) 創元推理文庫 1970
作者:ハドリー・チェイス
内容:「BOOK」データベースより
 刑務所を出たのは灰色の雨の朝だった。 警官を死なせた罪を着せられ、棒に振った三年半。 いまさらろくな職にありつけるはずもなく、妻の稼ぎにおぶさり、酒に溺れる日々が始まった。 ところが、ある日バーデで聞し召していたおり、電話ボックスに置き忘れられた札束入りのハンド・バッグをわがものにしようとした現場をおさえられたことから、危険な偽装誘拐工作の渦中に巻きこまれてしまう・・・・・・。 緻密な展開と語り口で、人生から脱落しかけた男の孤軍奮闘を描く手練のスリラー!

メモ:
 一種の悪女ものか。
 転落した人生をやり直すために、また転げ落ちるような、チェイスらしい作品。