作品:孤高の暗殺者 扶桑社ミステリー文庫 1986
作者:ボブ・ライス
内容:「BOOK」データベースより
 テロリストが放った一発の銃弾がティム・カリから最愛の婚約者ノリを奪った! ワシントン郊外で休日を過ごしていた二人はリビアによる外交官暗殺事件に巻き込まれたのだ。 自身かつてテロ事件の犠牲となり、深い精神的打撃を受けた体験を持つカリは、再度襲いかかった理不尽な暴力に怒りを爆発させ、愛する者の復讐を誓う。 テロ組織を操る黒幕カダフィ大佐をこの手で倒す! だが、彼の意図を知ったFBIと、テロリスト達がその行く手に立ち塞がった! アメリカからイタリア、リビアへと展開する復讐行を渾身の筆致で描くハード・アクション巨篇

 メモ:
  主人公もテロ事件に巻き込まれ、婚約者もリビアの暗殺事件で失い、復習のため、その黒幕と見なすリビアのカダフィ大佐を暗殺するという、前作同様短絡的な設定。
 そこそこ物語としては成立してはいるものの、フィクションとはいえ、外国人がリビアに潜入して、カダフィ大佐に近づき、暗殺までするというのは、あまりにもリアリティに欠けている気がするな。