作品:暗号コード「SCIMITAR(シミタール)」 上・下 サンケイ文庫 1988
作者:ピーター・ ニーズウォンド
内容:「BOOK」データベースより
 ニューヨークで開かれている米ソ軍縮会談の席から、ソ連の科学者ラビノビッチが亡命を図った。「軍縮会談をふっとばす重大な情報がある」ラビノビッチはこう言ったが、その中身を明かす前に、KGBに彼の身柄を奪還された。 重大な情報とは何か? 米国の影の巨大情報機関DISのロスとライルは、ことの真相を探るべく調査に乗りだした。 だが、KGBは彼らの動きをしつように妨害。 ついには2人の生命を狙うべく、殺し屋をさしむけたのだった…。

 米国の巨大情報機関DISのエージェント、ロスとライルはKGBに復讐を誓った。 謎を解く鍵はアフガニスタンにある。そこで行われる〈SCIMITAR〉プロジェクトがポイントだ ― そう確信したロスとライルは、アフガニスタンへ潜入。 ソ連の謀略の証拠を掴むべく、決死の探査行が始まった。 だが、ここにもKGBの手はのびていて、危機が次々と二人に襲いかかった…。 米ソ軍縮会談の驚くべき裏面を雄大なスケールで活写する、本格軍事情報小説!

メモ:
 CIAが受け入れたソ連の亡命者の情報を、米国の国防総省の情報機関DISのコンビが、引き出そうとするところから物語は始まる。
 スパイ小説で、DISはあまり出てこない。
 実際に何をしているのか知らないので、権限や守備範囲がよくわからないまま読んだ。

 KGBにその亡命者をあっさり奪還された後に、物語とあまり関係のない女性関係の話ががダラダラ続いて頁を稼ぎ、KGBの狙いを暴くため最後はアフガニスタンまで出掛ける。
 なかなか気に入る作品に出合えないな~。