作品:偽装亡命者キリル 新潮文庫 1986
作者:ジョン・トレンヘイル
 KGB内部に英国秘密情報局への内通者がいる! その裏切り者をつきとめるために、KGB議長の命を受けたブハレンスキー大佐、おとりとなってイギリスへ偽装亡命するべく、潜入する。 暗号名キリル。 刺客が彼を追う。 その刺客を放った者こそが裏切り者なのだ。 しかし・・・・・・。 クレムリン内部の陰惨な権力闘争、息つづまる追跡と逃避。 意表を突く結末が待つ迫真のスパイ・アクション。

メモ:
 これまでの幾多の作品同様、KGB内の権力闘争を描いた作品は、だいたい似た印象を受ける。
 監視や、罠を仕掛けて炙り出すようなのが多い中、この作品でも踏襲されてる。
 権力闘争はどこの国でもあまり変わらないかもしれないが。
 KGB内部のモグラを見つけ、権力を維持しようとする偏執的なKGB議長に選びだされた主人公の偽装亡命の逃避行の物語。
 この作者の作品は、何冊かあり、この作品の登場人物が他の作品の内容にあったので、そちらも発注してみた。