作品:クラウド・テロリスト 上・下 新潮文庫 2017
作者:ブライアン・フリーマントル
 米国NSAの局員アーヴァインは暗号解読の専門家。 中東のテロリストを炙り出すためのプロジェクト「サイバー・シェパード」を 立ち上げた。 その矢先に世界各地で同時多発テロが発生するが、被害は最小限に止まる。 その立役者は英国MI5の諜報員サリーだった。 次なるテロを阻むべく手を組んだ二人は、逃亡したテロリストの首魁アスワ ミーの行方を追ってサイバー空間を渉猟していくが…。

 イギリスが検挙したテロリストを訊問したアメリカは、大失態を犯す。 国家の思惑を背負いながらも互いに惹かれ合うアーヴァインとサリー。 アーヴァインはアスワミーに繋がるアドレス「スマートマン」を発見したもの の、発信元にはたどり着けない。 テロリストたちの真の狙いとは? 緊迫感が募っていく中、サリーはある符号に気づいた… スパイ小説の巨匠が放 つ迫真の電脳諜報サスペンス!

メモ:
 主人公は、米国NSA(国家安全保障局)の職員。
 CIAが主にヒューミント(HUMINT)を担当し、NSAは主にシギント(SIGINT)を担当するそう。
 タイトルから連想されるとおり、情報収集とその分析が主体となっている。
 読んでいくと、途中から英国MI5の女性情報部員が主人公になっていく。 なんだかチャーリー・マフィンの奥さんみたいなキャラクター。
 物語は、フリーマントルらしい展開で、組織内外の政権争いや管轄権争いなども交わり、なかなか面白く読めた。