作品:鏡の荒野 創元ノヴェルズ文庫 1991
作者:テッド・オールビュリー
内容:「BOOK」データベースより
 英国秘密情報部のソーントンは、ある日行方不明になった仲間の上級工作員を見つけ出すよう命じられた。 それも秘密裏に。 長期休暇を取って作業を開始したソーントンは、行く先々で様々な障害にぶつかる。 しかも、捜索を命じた上司自身も、何か情報を隠しているようなのだ。 秘密任務を帯びた情報部員がその任務に疑問をいだき、自分なりのルールで問題を解決しようとしたとき・・・・・・ スパイ小説の第一人者が、非常なるスパイのスパイたちの掟を描く。

メモ:
 「情報部員がその任務に疑問をいだき、自分なりのルールで問題を解決しようとしたとき」というのは「墜ちた工作員」と同じテーマかと。
 この作品では、昔で言うところの「超能力」を持った人間を情報機関が使うということが物語の背景にある。
 念動とか念力という、手を触れずにモノを動かしたり、人の心を読んだり予知したりというアレですな。
 作品の中では、超心理学という言葉が使われていて、人の心を読んだり予知したりという方の現象である超感覚的知覚(ESP)を持った人間がもたらす情報が利用できるのであれば、その破壊力は計り知れないものとなるはず。
 となれば、スパイ活動に利用するのはしごく当たり前な気がする。
 この手の話は、日本ではSF小説に分類されてたよな。 中学生の時に読んだ筒井康隆の「家族八景」・「七瀬ふたたび」なんかを思い浮かべた。 中身は全然違うけど。
 この作品のエピローグはなんとなく違う方へ向った気がした。