作品:海底の剣 ハヤカワ文庫 1976
作者:ダンカン・カイル 
内容:「BOOK」データベースより
 カナダ、バンクーバー付近の海底に設置されたソ連のミサイル発射装置に異常事態が発生した! 折悪しく、バンクーバーで開催される国際会議に、グロムイコ外相が出席する。 早急かつ秘密裏に装置を撤去せねばならない。 しかしアメリカの聴音探知網のため、潜水艦の接近は不可能。 かくてKGBの手により、小型潜水艇を利用した大胆不敵な作戦が開始された。 が、こうした動きをキャッチしたイギリス情報機関DI6は諜報員コルダーをカナダに派遣した!
 緻密な構成、スピーディなテンポで描く本格冒険小説界の新星の最高傑作!

メモ:
 本作は、3作目の作品。
 文庫本の場合、登場人物が表紙の裏や2・3頁目に一覧にされていることが一般的だが、この作品にはない。
 もうろくジジイなんで、どこの組織のどのような人物かを時々確認しながら読むので、ないとけこ不便。
 ソ連がミサイル発射装置が海底に何カ所も設置されているという設定が、現実離れしていて面白い。
 他には、スーツケース型原爆を西側に設置という小説とかもあって、現実にありそうで怖いものがある。
 「新星の最高傑作!」とあるが、まだ3作目だから何とも言えないが、楽しめる作品。