作品:テロリストの口座 上・下 ランダムハウス講談社文庫 2007
作者:クリストファー・ライク
内容:「BOOK」データベースより
 中央アジアからの闇送金を受け取ったはずのアラブ系テロリストが逮捕寸前に自宅で自爆死し、捜査官4人が殉職した。 瓦礫の中から発見された切れ切れの殉教ビデオは、アメリカ襲撃を予告していた。 米仏の合同捜査チームは死亡したテロリストの銀行口座の入出金記録を手がかりに、謎のイスラムテロ組織「ヒジュラ」にたどりつく。 金の出し手は誰なのか? 金融サスペンスのベストセラー『匿名口座』の著者による会心の最新作。

 パリの爆死事件で九死に一生を得た米国財省の若き捜査官と、英国MI6の美貌の女スパイがイスラムテロ組織「ヒジュラ」に追いすがる。 「ヒジュラ」の首領はパリを拠点にするイスラム原理主義の投資家だった。 株式売買とマネーロンダリングで巨万の富を手にした首領は捜査官に刺客を放ち、襲撃計画を着々と進めつつあった。 テロリストが一生を賭けた国際謀略の真相は? 対テロ戦争の裏側を迫真の筆致で描き出す問題作。

メモ:
 この作者の作品は3作目となる。
 金融サスペンスが得意な作者。 今回は、テロ組織への資金の流れをつかみ、テロを未然に防ごうと奔走する物語。
 主人公は、金融機関から米国財省の若き捜査官へ転向。
 仕事に時間をかければかけただけ結果が出せると信じ、身体を鍛える時間や、寝食の時間を削るというところまで自分を追い込む。
 そして、捜査チームに呼ばれ、物語は進む。
 テロの物語は、西側から見た物語。 反対側から見た実態はどうなんだろうと時々思う。
 この作者の作品で残ってるのは単行本のみなので、ここでおしまい。