作品:氷の刃 二見文庫 2002
作者:ポール・カースン(IE)
内容:「BOOK」データベースより
 ダブリンのひと気のない公園で少女の惨殺死体が見つかる。 著名な心臓外科医の娘の変わり果てた姿だった。 検挙された薬中の容疑者に疑問を持つ特捜班の警視は真犯人を追い求める。 一方、その外科医が勤める病院で不審な死を遂げた患者のカルテが紛失し、血液専門医が真相を探りはじめる。 やがてふたつの事件が複雑に絡み合い、真実を追うふたりに巨大な魔手がのびる。 極上の傑作サスペンス。

メモ:
 作者はダブリン在住の小児科医なんだそう。
 行方不明だった女子高生が死体で発見されたところか物語は始まる。
 野心的な新しい保健相が、ダブリンの病院に心臓病研究治療センターを開設するため、アメリカから著名な心臓外科医を3人招聘。
 そのうちの一人の娘が惨殺された。
 事件を率いるのはIRAの自動車爆弾で足を吹き飛ばされた警視。
 麻薬と病院も絡む話に発展するのだが、そこまでの道のりが少し長く感じた。
 とはいえ、二度目に読むと感想は違うかもしれないけれど、なかなか楽しめたかな。