作品:怒り 上・下 小学館文庫 2017
作者:ジグムント・ミウォシェフスキ(PL)
内容:「BOOK」データベースより
 ポーランド北部オルシュティン市の工事現場で、白骨死体が見つかった。 検察官テオドル・シャツキは、現場が病院に続く地下の防空壕だったことから、戦時中のドイツ人の遺体と考えていた。 ところが検死の結果、遺体の男は十日前には生きていたことが判明、この短期間で白骨化することはあり得ないという。 さらに調査を続けると、複数の人間の骨が入り交じっていた。 やがて、この男は生きたまま大量の配水管洗浄剤で溶かされて死んだことがわかるが…。
 こんなミステリーがあったのか ―「ポーランドのルメートル」が描く衝撃の傑作クライムノベルが日本初上陸!

 防空壕跡から見つかった白骨死体の事件を捜査する検察官シャツキ。 身元は判明するものの、犯人に繋がる手がかりは一向に得られない。 プライベートでは高校生の娘との衝突をくり返し、苛立ちが募るさなか、検察局を訪れた女性から「夫が怖い」と相談を受けるが、虐待の証拠はなく、すげなく追い返してしまった。 部下ファルクにその対応を責められ、不安から彼女の家を訪れてみると、そこには瀕死の女が横たわっていた。 そして事件の真相に手が届こうとした時、シャツキ自身の身に思いもよらぬ事件が ― 。 衝撃過ぎるポーラスドミステリー、完結編。

メモ:
 ポーランドの作家の作品は読んだことがたぶん? ないはずだ。
 出だしから、描かれている街の印象が、なんとも陰鬱な感じで、それが、ポーランドの歴史由来なのか、描かれている情景がそう印象付けるのか。
 また、この作品は、三部作の最後の作品だったことを、後で気が付いて、もう一作最初の作品が残ってしまったのが悔やまれる。
 往々にして、翻訳作品では、こうゆうことも起きるので仕方ないけれど。
 物語の主人公も、登場人物も、街の様子も暗いし、救いがない感じの作品。
 どうすっかな~。