作品:覇者 上・下 講談社文庫 2003
作者:ポール・リンゼイ(US)
内容:「BOOK」データベースより
 第二次大戦から半世紀後、老境に達したドイツ系移民が次々と惨殺された。 被害者をつなぐ糸はナチスが略奪した大量の名画。 第三帝国復興のための五億ドルにも相当する隠し資産だった。 FBI捜査官ファロンは盗難美術品回収の専門家シヴィアとともに、殺人の連鎖を追い始める。 超A級エンターテインメント。

 ネオナチ政党幹部の命を受け、隠された名画を回収し、老ナチを葬るデッカーは筋金入りの悪党だった。 暗号解読、盗聴トリック、偽装殺人ー。 冷酷にして頭脳明晰な敵デッカーと、執拗にそれを追うファロン。 抜きつ抜かれつ二転三転する知恵比べの果てに、驚愕のラストが待ち受ける! 一気読み必至の大傑作。

メモ:
 ナチスが略奪した大量の名画の中から、戦争末期にゲーリングが第三帝国復興のために隠したとされる100点の名画のうち1点が、オークションにかけられるという情報を得たところから物語が展開する。
 今回の主人公のFBI捜査官ファロンも、これまでの作品に出てくる主人公同様で、一匹狼で突っ走るタイプ。
 この作者のは、とりあえずおしまい。