オッさんの備忘録 (ぐだぐだな日々)

一日一麺・アル中ハイマのおッさんの備忘録 読んだ小説や食べたものなどをメモします

C.トーマス

ファイアフォックス・ダウン 上・下 クレイグ・トーマス

作品:ファイアフォックス・ダウン 上・下 ハヤカワ文庫 1991
作者:クレイグ・トーマス
内容:「BOOK」データベースより
 英米情報部の密命を帯びた米空軍パイロットのミッチェル・ガントは、ソ連が開発した最新鋭戦闘機ファイアフォックスの強奪に成功した。 だが、追跡機との空中戦で被弾したファイアフォックスは燃料漏れを起こし、中立国フィンランドの凍結湖に不時着した。 消えた最新鋭戦闘機を手中に収めるべく、必死の捜索活動を展開する英米とソ連。 一方、ガントはソ連軍に捕えられ、尋問のためにモスクワのKGB研究所へと送られた。

 KGBの研究所から脱走したガントは、CIAの女性工作員アンナに窮地を救われた。 彼女は、ガント逮捕の指揮をとるプリャービン大佐の恋人だった。 ガントとアンナは陸路でフィンランドとの国境へ向かうが、これを察知したプリャービンは単身で二人の後を追う。 一方、英米よりも一歩遅れて最新鋭戦闘機の所在を突き止めたソ連側は、奪還部隊をフィンランドへ侵入させた…。 傑作航空冒険小説『ファイアフォックス』の続篇。

メモ:
 『ファイアフォックス』の続篇。 この作品は上・下巻となっている。
 MiG-31を奪取したものの、西側へ向かうのを阻止するための追跡機との空中戦で被弾し、燃料漏れにより、中立国フィンランドに不時着したところから物語は始まる。
 人によっては、この続編の方が面白いという人もいるみたい。

ファイアフォックス クレイグ・トーマス

作品:ファイアフォックス ハヤカワ文庫 1986
作者:クレイグ・トーマス
内容:「BOOK」データベースより
 最高速度マッハ5以上、レーダーを無力化し、ミサイルを脳波で操るミグ31ファイアフォックス。 ソ連が開発したこの最新鋭戦闘機は、西側に計り知れぬ脅威を与えた。 かくてCIAとSISは、機の秘密を奪うべく大胆不敵な作戦を立案する。 厳重な警戒網を突破して、ファイアフォックスを盗み出そうというのだ。 任務に赴くのは、傑出した操縦技術を持つ米空軍のパイロット、ミッチェル・ガント。 輸出業者に変装した彼は、単身モスクワへ潜入するが……!
 驚異の戦闘機をめぐって展開する白熱の攻防戦 -- サスペンス溢れる冒険小説の雄篇。

メモ:
 この作品とこの続編を記事にしてなかったので、記録しておこ。
 「ファイアフォックス」という作品は、クリント・イーストウッド主演の映画の方が有名かもしれない。
 この作品が出版されたのは1977年。 この作品に出てくるMiG-31は、ミサイルを脳波で操る?という設定。
 実在のMiG-31は、1975年に初飛行し、1979年に生産開始と、作品の時期と合うものの、性能に関しては架空のものということなんだろね。

 それにしても、物語は、大胆にもモスクワに潜入し現物を盗み出そうとするという、冒険小説ならではの設定が面白い。
 着想は、ソビエト連邦軍現役将校ヴィクトル・ベレンコが、MiG-25迎撃戦闘機で演習中に離脱して、超低空飛行をしてレーダー網をかいくぐり、日本の函館空港に着陸、亡命を求めた事件だったそうな。

 個人的には、クレイグ・トーマス作品の中では、SIS長官ケネス・オーブリーと工作員パトリック・ハイドが主人公のシリーズの方が好み。
 それは、ジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」などの物語より、ショーン・ディロンのシリーズの方が好みというのと同じか?

 参考情報として、MiG-31は、MiG-25の後継機となる迎撃戦闘機。
 MiG-25は、高高度・高速の航空機の迎撃に特化した戦闘機であるのに対し、MiG-31は低空進入する巡航ミサイルや爆撃機への対応能力を持つ戦闘機。
 MiG-25のNATOのコードネームは「フォックスバッド (Foxbat)」、MiG-31のコードネームは「フォックスハウンド (Foxhound)」。

闇にとけこめ 上・下 クレイグ・トーマス

作品:闇にとけこめ 上・下 新潮文庫 2001
作者:クレイグ・トーマス
内容:「BOOK」データベースより
 オーストラリア警察の腐敗を捜査する特別調査員となった元SIS(英秘密情報局)工作員ハイドは、東南アジアでリゾート開発を行う巨大多国籍企業がヘロインも扱い、売上金の洗浄にカジノを利用しているとの疑いを抱く。 現役時代の命の恩人が、その企業から脅迫を受けているとオーブリーから聞かされた彼は、危険の中に身を投じる決心をした。 凄絶なルールなきバトルが、どこまでも続く。 最愛のロスの身が危険に晒されていることを知ったハイドは、罠と知りつつ敵の本拠地に乗り込むことにした。 一方リゾート開発の名で行われた企業の非人道的な行為を暴くために、現地入りした下院議員マリアンの身にも、敵の魔の手が迫る。 ハイドはマリアンの命を間一髪で救い、さらにロスの行方を追う。 執拗に命を狙われ、必死の脱出行を繰り返す三人 ― 骨太冒険小説の決定版。

メモ:
 少し前に読んでいて、最後のおやつに残しておいたハイドとオーブリーのシリーズ最終話? 翻訳されてる作品はたぶんこれでおしまい。
 前作でSISを引退し、オーストラリアへ移り住み、ヒモ男になってバイトで麻薬絡みの捜査をするところから物語は始まり、黄金の三角地帯へ舞台が飛ぶ。 東南アジアはこれまで出てきたことあったか? 忘却の彼方だ。
 勧善懲悪などこの世にはなく、あるのは利害関係だけというような内容。 最後の話にしては不完全燃焼な作品だった。

 
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救出 クレイグ・トーマス

作品:救出 新潮文庫 1997
作者:クレイグ・トーマス
内容:「BOOK」データベースより
 野獣のような鋭い感覚を持つ戦闘力抜群の男、元英情報部のはみ出し工作員ハイド。 彼はかつて命を救ってくれたデリー機関員キャスが、インド政府に拘束されたことを知る。 選挙運動中の現首相を巡る、麻薬疑惑の証拠を握ったらしい。 欧米寄りの現政権に不利なこの醜聞を、英政府は嫌い、キャスは見殺しにされそうだ。 ハイドは肉体と精神を極限まで酷使し、たった一人の闘いに挑む。

メモ:
 
元ボスのオーブリーは辞表を提出し、ハイドもSISを退職し、ピーター・シェリーが長官に就任。
 でもって、命の恩人の救出に向かい、いつものように脱出劇が始まる。

 残り1作。 なんとなくもったいなくて、ちょいと違う作品に流れてます。

 
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DC‐3の積荷 上・下 クレイグ・トーマス

作品:DC‐3の積荷 上・下 新潮文庫 1994
作者:クレイグ・トーマス
内容:「BOOK」データベースより
 英情報機関SIS工作員ハイドたちは、大がかりな密輸事件を嗅ぎつけた。 が、やっと見つけた手がかりを持つ男は変死体で発見され、送り込んだ密告屋も命を狙われた。 糸を引くのは亡命した元MI5長官に違いないのだが、捜査は全く行き詰った。 一方、アフリカで偶然墜落機を発見した元工作員が、夜襲を受け、妻を殺された。 野獣の性を持つ男たちの、凄まじい戦いの幕が、今上がった―。

 ハイドたちは遂に敵側コンピュータへの侵入に成功し、密輸事件の詳細が垣間見えた。 あらゆる種類の兵器が武器商人たちへ流れて行く。 積出しを阻止しようと現場へ向った彼らは、逆にSISの身分を奪われてしまった。 亡命した元長官の手が動いているのだ。 頼みの綱の元ボス、オーブリーは“病気療養中”。 血と汗にまみれた男たちの死闘と、極限にまで盛り上がるサスペンスの連続。

メモ:
 アフリカ、イギリス、イタリアと各地で起こる事件・事故が複数の犯罪へと繋がる物語だが、シリーズとしては末期な感が否めず、面白みという意味では、これまでの作品と少し異なる。 それなりに楽しめるのだから、まあいいのだが。

 
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