オッさんの備忘録 (ぐだぐだな日々)

一日一麺・アル中ハイマのおッさんの備忘録 読んだ小説や食べたものなどをメモします

海外/Préféré

イングリッシュマン 復讐のロシア デイヴィッド・ギルマン

作品:イングリッシュマン 復讐のロシア ハヤカワ文庫 2023
作者:デイヴィッド・ギルマン(UK)
内容:「BOOK」データベースより
 ドラッグマネーのロンダリングを調べていたMI6の部員がロンドンで拉致された。 犯人はロシアのフリーエージェント。 フランス外人部隊出身でフリーランスのエージェントとしてMI6の仕事を請け負ったこともあるラグラン(コードネーム:イングリッシュマン)は、モスクワ警察の女性捜査官と共に犯人を追跡するが、部員には死なれ、犯人は取り逃がしてしまう。 仲間を殺された復讐を果たすべく、ラグランはロシア最深部の刑務所に潜入する。 コードネーム〈イングリッシュマン〉の活躍を描くシリーズ第一作!

メモ:
 昨年刊行された新しいスパイ?軍事?小説。
 カテゴリとしては、その中間あたりか。
 やはり初めて読む作品のは、少し前に続き久しぶり。

 表向き銀行マンの英国情報部の工作員が拉致されて、タイトルのイングリッシュマンが登場。
 工作員を救出すべく奔走するところから物語が展開する。
 シリーズ第一作とあるので、次作が準備されているといいなと。
 主人公であるイングリッシュマンのキャラクターがなかなかいいので。

 「イングリッシュマン」というとスティングが浮かぶのは、売れた曲だからかな。
 次作に期待だ。


弔いのダマスカス デイヴィッド・マクロスキー

弔いのダマスカス ハーパーBOOKS文庫 2023
作者:デイヴィッド・マクロスキー(US)
内容:「BOOK」データベースより
 シリアの首都ダマスカスで、CIA局員が拘束された。 ラングレーの工作担当官サムは新たな作戦を始動すべく、パリに出張中のシリア官邸職員マリアムに接触する。 大統領顧問の参事官で数か国語を操るエリートでありながら、彼女には米国に協力する”理由”があった。 やがてマリアムから化学兵器攻撃に関する情報が届くが、ダマスカスでは諜報機関が新顔の大使館職員サムの存在をマークし始め――

メモ:
 久々の新刊本を入手。
 ハーパーBOOKS のHPによると、作者は中東各国の支局に分析官として活動した元CIAのオフィサー、とのこと。
 なので、作品の舞台がシリアで、情勢もよく理解しているからこのような作品を生み出せるのかと。

 シリアについて作品の前段で、分析官が主人公にデブリーフィングする場面があり、概要を簡単に知ることができて、それから物語を展開させているのが、無知のオイラにはありがたかった。

 本作がデビュー作で、作家活動に専念とあるので、次作は翻訳されるのかな?

ファイナル・オペレーション ジョン・R・マキシム

作品:ファイナル・オペレーション 新潮文庫 1991
作者:ジョン・R・マキシム
内容:「BOOK」データベースより
 CIAにまつわるとてつもない国家機密が隠されている小さな街、ウェストポート。 ここでひっそりと暮らしている凄腕の元工作員ポールが、新聞記者のスーザンに恋したときから、波乱は始まったのだった。 スーザンの父レスコーは元警察官で、麻薬密売組織の大物美女との関わりをCIAに邪推されていた。 組織と裏取引のあるCIA幹部は、ポールとその仲間を狙い始めるのだったが・・・。

メモ:
 物語の冒頭で、「明け方の4時について、その時間に襲ってくる考えや夢の話は、医者が言うには、気が狂うとはどういうことか人が知る時刻」といった話が出てくる。
 主人公が決まって午前四時に見る悪夢のことが、ところどころに出てきて、ホラーなのか?と勘ぐったものの、スパイというか、警察も少々、ミステリも少々、ロマンスも少々なごった混ぜの物語かな。
 なかなか楽しく読み終えることができたので、他の作品をと探すも、方向性が違う作品が1作翻訳されているのみ。 残念...。

インターンズ・ハンドブック シェイン・クーン

作品:インターンズ・ハンドブック 扶桑社 2018
作者:シェイン・クーン 
内容:「BOOK」データベースより
 おれはジョン・ラーゴ。 もちろん本名ではない。 ヒューマン・リソース社のエース工作員だ。 うちは表向き人材派遣の会社だが、裏では派遣インターンによる要人の暗殺を請け負っている。 おれは子供のころから暗殺者として鍛えられ、ずっとここで働いてきた。 だがもうすぐ25歳で引退だ。 だからおれは新入り諸君のために、最後の任務を詳述して暗殺の心得を伝授したいと思う…。 教則本の体裁で描かれる、血と硝煙と裏切りに彩られたキッチュでオフビートなアサシン・スリラー。 鬼才衝撃のデビュー作!

メモ:
 人材派遣会社で、裏では派遣インターンによる要人の暗殺を請け負い、定年が25歳。
 職業柄、定年まで勤め上げられる新人は極めて少ないため、ハンドブックを作成し、後進に伝えるという形式で物語は進む。
 暗殺者というと「ゲレイマン」を思い浮かべるが、方向性は違うが、困難な状況から抜け出す能力は、何となく似ているか?
 結末は、ちょと以外だったかな~。

聖暗殺者キリアン ローランド・カトラー

作品:聖暗殺者キリアン  角川文庫 1989
作者:ローランド・カトラー
内容:「BOOK」データベースより
 わずか数日間で4件の政治家暗殺。西側各国の情報関係者は震えあがった。 聖職者を装い、犯行を重ねるプロの暗殺者、ロジャー・キリアンが再び活動を開始したのだ。キリアンを背後で操るのは何者か? アメリカ側の調査で、キリアンと接触する元KGBエージェント、ヴィクターの姿が浮かびあがった。 一連の暗殺はKGBの仕業か?そしてキリアンが次に狙う標的は誰なのか? 各国情報部の極秘捜査が続くなか、一人のアメリカ人がひそかにヨーロッパへと飛んだ。 かつてヴィクターを寝返らせた老スパイ、ジョイスである―ヨーロッパ全域を舞台に、プロとプロの息づまる対決を描く、傑作エスピオナージュ。

メモ:
 在庫不足する小説を探していて見つけた作品。
 1989年と古い作品なんで、今までなんで気が付かなかったんだろ?
 このところ警察小説ばかりだったんで、最初は読みにくかったが、途中からは楽しめた。
 時代背景が冷戦期なので、このようなスパイものが出てきたんだろうか?
 翻訳作品はこの作品のみみたいなのがちと残念。
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