オッさんの備忘録 (ぐだぐだな日々)

一日一麺・アル中ハイマのおッさんの備忘録 読んだ小説や食べたものなどをメモします

D・リンジー

拷問と暗殺 デイヴィッド・L.リンジー

作品:拷問と暗殺 新潮文庫 1993
   - ヒューストン連続殺人 -
作者:デイヴィッド・L.リンジー(US)
内容:「BOOK」データベースより
 むごたらしい格好で男は絶命していた。 両手の爪を剥ぎ取られ、額には深々と釘が打ち込まれ、内臓を泥のように破壊されていた。 同じ頃、ヒューストンのハイウェイでは六人の男が機関銃の猛射を受け全員が憤死する。 殺人課刑事ヘイドンは二つの事件の捜査線上に浮上した狂信的組織 <テスコ> への接近を試みるが・・・。 都市開発に絡む習慣的腐敗と、凄惨な拷問劇を描く異色サスペンス。

メモ:
 ヒューストン市警察殺人課ステュアート・ヘイドン刑事のシリーズ3作目の作品かと。
 ヒューストンが舞台だが、メキシコの政治腐敗に関係する事件が題材となっている。
 そして、裏ではアメリカ政府も絡んでいるのでは? とにおわせたり。

 この翻訳者の特徴なのか、一般的に使われる「バンガロー」が「バンガロゥ」、「サンドイッチ」が「サンドウィッチ」、「グローブ・ボックス」が「グラヴ・ボックス」、「アーケード」が「アーケイド」などなど。
 正しくカタカナで表記しようとしてるのか、結果的に古い表現のように感じた。

 この作者の文庫本はこれでだいたいかな。

殺しのVTR デイヴィッド・L・リンジー

作品:殺しのVTR サンケイ文庫 1988
作者:ディヴィッド・L・リンジー
内容:「BOOK」データベースより
 ヒューストンの広告会社ランガー・メディア社で映像技師がむごたらしい刺殺死体で発見された。 技師は殺される数時間前に戦争カメラマンからあるビデオカセットを受け取ったがそれは現場から消えていた。 戦争カメラマンは戦場の暴力シーンをビデオに収めるのが得意な男だった。 長期休暇中のヘイドン刑事は同僚から現場復帰を誘われこの事件を担当。 捜査を進めるヘイドン刑事の前に、暴力に憑かれた異様な男の姿が浮び上がった…。

メモ:
 この作者の作品は何作か読んでいるはずだが、作風を思い出せない。
 ボケ老人だな...。
 カテゴリ的には、サイコ・スリラーになるのか?
 この作品は、人と暴力の関係を描いているということになるんかな?

刻まれる女 デイヴィッド・L・リンジー

作品:刻まれる女 新潮文庫 2004
作者:ディヴィッド・L・リンジー
内容:「BOOK」データベースより
 愛人と別れ、パリを離れた彫刻家マルトーは、テキサスの別荘に落ち着いた。 その彼のもとを、謎の美女が訪れる。妹の裸像を制作してほしい、というのだ。 訝りつつも依頼を引き受けたマルトーは、モデルになる妹との対面に衝撃を受ける。 女は完璧な美貌とグロテスクな異形を併せ持っていた。そして、二人の女の意外な過去が次々と明かされる―。 驚愕の展開が閃くリンジーの会心作。

メモ:
 読み進めていて思ったのが、何か作風が誰かに似てるな、という印象で、記事書き始めて思い出したのが、ハドリー・チェイスの悪女物のように、女性に惹かれ、そして転落していくみたいな。
 「
驚愕の展開が閃く」とあるが、どうも不自然な展開にしか思えなくて釈然としない部分が残る。
 登場人物の人生同様に、結末も救われないのはなんともなんとも。
 ディヴィッド・リンジーの作品は、とりあえずこれでおしまい。 さて、お次は?


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ガラスの暗殺者 上・下 デイヴィッド・L・リンジー

作品:ガラスの暗殺者 上・下 新潮文庫 2000
作者:ディヴィッド・L・リンジー
内容:「BOOK」データベースより
 ロシア・マフィアの超大物“クルパティン”がヒューストンにやってくる―。 FBI特別捜査官のケイトはおとり捜査を命じられた。 色仕掛けでクルパティンに近づき情報を入手しろというのだ。 極めて危険な任務であるにもかかわらず、ケイトは同僚でもあった夫の死を乗り越えるために、任務を引き受けることを決意する。 そして、彼女の腕には最新鋭の極小盗聴器が埋め込まれた…。 情事のベッドは血塗られた。 美貌のロシア女性は淡々と男たちを闇に葬っていく。
 
 クルパティンのかわりにヒューストンにやってきた女性の美しさに一同は息を呑んだ。 イリーナというこの美女はクルパティンの愛人だった。 ケイトはイリーナへの接近を試みる。 しかし彼女はただの愛人ではなかった。 ケイトはイリーナの信用を得る一方で、彼女の殺し屋としての才能を目の当たりにし戦慄を覚える。が、次第に彼女を愛するようになる。 イリーナの決死の計画を知らずに…。 完全無欠の暗殺者にFBI女性捜査官が仕掛けた罠…女と女、命懸けの心理戦。

メモ:
 
ヒューストン市警ものは終わったが、物語は同じヒューストンが舞台。
 内容のとおり、
FBIの女性捜査官がロシア・マフィアのドンに迫る、というよりは、もう一人の主人公であるイリーナの物語に近い。
 その美しさが故の転落から自由を勝ち得るためにドンからの殺しの指令に応えるが、最後にドンの暗殺を狙うが...。
 結末は見えているが、なかなか面白かった。 最後も予定調和といったところか?

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黒幕は闇に沈む 上・下 デイヴィッド・L・リンジー

作品:黒幕は闇に沈む 上・下 新潮文庫 1998
作者:ディヴィッド・L・リンジー
内容:「BOOK」データベースより
 自己中心的な上司、男と駆け落ちした妻…。 くすぶっているヒューストン市警犯罪情報課警部マーカス・グレイバーのもとに、部下の自殺というやっかいな事件が舞い込んだ。 そして、極秘の内部調査により捜査線上に浮かび上がったのは、意外にも彼が最も信頼していた腹心の背信行為だった―。

 盗聴、盗撮、カーチェイス…。 最新の装備と最高の技術を駆使した調査により、恐るべき情報犯罪の全貌が姿を現した。 謎に包まれた黒幕、バノス・カラティスに迫るべく、グレイバーは周到に組織化された策謀の糸を辿っていく。 はたして仲間らと共にグレイバーは事件の最終幕に立った。 しかし、全てのシナリオは…。 警察内部をも巻き込んだ空前の犯罪計画は思いも寄らぬ結末を迎える。

メモ:
 ヒューストン市警ものが続くが、殺人課の物語ではなく、犯罪情報課の物語で、少し毛色が違う。
 読んでいると、スパイ小説のような展開で、とても読みやすく、これまでの作品より面白く感じるが、警察の捜査からかけ離れたような展開で、ちょいと無理があるような気もするかな? まあそこは小説ということで。
 ヒューストン市警ものはとりあえずここまで。

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