オッさんの備忘録 (ぐだぐだな日々)

一日一麺・アル中ハイマのおッさんの備忘録 読んだ小説や食べたものなどをメモします

F・ケリガン

ウェザースパイ追跡 フィリップ・ケリガン

作品:ウェザースパイ追跡 ハヤカワ文庫 1993
作者:フィリップ・ケリガン 
内容:「BOOK」データベースより
 父の形見の老朽船で海運業を営むポールは、英国議会の議員から驚くべき事実を告げられた。 コンビュータ技師である兄のチャーリーが、政府の極秘プログラムを持って失踪したというのだ。 船の修理費が必要なポールは、絶縁していた兄の捜索を不本意ながらも請け負う。 だが彼は、やがて自分が世界の行方を左右する熾烈な争奪戦を展開することになろうとは、知るよしもなかった。 冒険サスペンスの名手が新境地に挑む野心作。

メモ:
 船の修理費を稼ぐために失踪した兄の捜索をすることにより、自分の人生を遡って、いかに視野が狭く、粗野で偏屈、ろくでなしな人間だったことにあらためて気づき、失ったものの大きさに気づくという、なんとも湿っぽい話が続く。
 フィリップ・ケリガンの作品は何作か読んでいるが、こんな作風の作者だったかな?
 そこが「新境地に挑む野心作」ということなんかいな?

フィリップ・ケリガン

~ フィリップ・ケリガン ~
 手持ちの作品は4作品。 すべて単発もののミステリー or サスペンス。
  ① 待ち伏せの森 ハヤカワ文庫 1986
  ② サバイバルの島 ハヤカワ文庫 1989
  ③ 哀しき追跡者 ハヤカワ文庫 1991
  ④ 暗殺者は一人で眠る ハヤカワ文庫 1996
 久々に読み直したが、物語の結末がなんともやるせないというか哀しいのがこの作者の作品の特徴かな。

で、次の作品のメモがなかったから書いておこう。

作品:待ち伏せの森 ハヤカワ文庫 1986
作者:フィリップ・ケリガン
内容(「BOOK」データベースより)
 クリスマス休暇で混雑するウォータールー駅に仕掛けられた爆弾は、広告デザイナー、マイケル・セイヤーズの人生の大半を奪いさった。 婚約者と妹を失い、自らも重傷を負ったマイケルは心を閉ざした。 彼の証言でテロリストの一人が逮捕されても、気が晴れることはなかった。 だが皮肉にも、心の傷を抱いて人里離れた一軒家に引きこもったマイケルを現実に呼び戻したのは、目撃者を消し、復讐を果たすために彼を追い始めたテロリストの刺客だった! 瑞々しい文体でサスペンス界に新鮮な衝撃を与えて登場、各紙で絶賛を博した大型新人の注目作!

メモ:
 爆弾テロを出発点とした物語。
 人里離れた一軒家に引きこもってというのに昔は憧れたものだが、便利な社会で生きてると3日も持たないだろなと。

哀しき追跡者 フィリップ・ケリガン

作品:哀しき追跡者 ハヤカワ文庫 1991
作者:フィリップ・ケリガン
内容:「BOOK」データベースより
 失踪した祖父が、遥か離れた町で発見された。 交通事故にあって瀕死の重傷を負い、病院に収容されたのだ。 祖父の行動の理由を探り始めたデイヴィッドは、さらに驚くべき事実を知った。 第二次大戦中に迫害を受けたユダヤ人の祖父は、最近ナチの戦犯を追っていたという。 黒い圧力を受けつつも、調査を続けるデイヴィッドは、純真な女性との運命的な出会いの果てに、邪悪な敵との対決の時を迎える。 俊英の傑作冒険サスペンス。

メモ:
 失踪し、事故死した祖父の謎の行動を解明するため、仕事も投げ打ってナチの戦犯を追うという物語。
 途中繰り返し出てくる収容所の凄惨な状況は、とても読むに耐えがたい。
 祖父も主人公も取り憑かれたように追いかけた結果・・・。
 この作者の作品は、登場人物の多くがヒステリックな印象を受け、結末もあまり救いがない
のが特徴かもしれない

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暗殺者は一人で眠る フィリップ・ケリガン

作品:暗殺者は一人で眠る ハヤカワ文庫 1996
作者:フィリップ・ケリガン
内容(「BOOK」データベースより)
 世界有数の暗殺者パヴァンの今回の標的―それはスペイン沖メノルカ島に暮らす平凡な実業家のチャリスだった。 旅行客を装って島に潜入したパヴァンは、偶然チャリス一家と近づきになる。 天涯孤独のパヴァンは、そこで生まれてはじめて家族の情愛に触れ、暗殺に疑問を抱きはじめた。 だが、彼の逡巡を知った暗殺組織は、新たな暗殺者を送り込み、平和な島は殺戮の場に! 暗殺者の孤独な生きざまを鮮烈に描いたサスペンス。
メモ:
 暗殺者が足を洗おうとしたときには、別の暗殺者に追われるという物語。
 何ともな結末で、
何ともやるせないよな。

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サバイバルの島 フィリップ・ケリガン

作品:サバイバルの島 ハヤカワ文庫 1989
作者:フィリップ・ケリガン
内容:「BOOK」データベースより
 一代で巨万の富を築き、大会社の社長となったヴェトナム帰還兵のダン・ゴールドマン。 彼はサバイバル・ゲームをするため、スコットランド沖の自分の島に赴いた。 同行者はダンの右腕のピーター、野心家の若手重役ボブ、そして心に深い傷を持つダンの美しい秘書ジョージー。 それぞれの思いを胸に秘めながらも、彼らはゲームを心ゆくまで楽しむはずだった。 だが、そこには復讐に燃える暗殺者が忍び込んでいたのだ。 やがて不気味な銃口が火を噴き、島は一転して地獄の戦場と化した! 大型新人が『待ち伏せの森』に続いて放つ力作冒険サスペンス。

メモ:
 待ち伏せの森同様、何故追われるかわからないまま、次第に追い詰められ、最後に反撃に転じるという内容がこの作者は好きなのか?
 "復讐に燃える~”とあるが、そこまで追い詰められるのか?と、犯人側の動機が弱いような気がするのは気のせいか?
 また、主人公は結局誰だったのか最後までわからないのは、少しフラストレーションかな?


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