オッさんの備忘録 (ぐだぐだな日々)

一日一麺・アル中ハイマのおッさんの備忘録 読んだ小説や食べたものなどをメモします

C・マッキャリー

最後の晩餐 上・下 チャールズ・マッキャリー

作品:最後の晩餐 上・下 扶桑社ミステリー文庫 1991
作者:チャールズ・マッキャリー
内容:「BOOK」データベースより
  合衆国情報〈機関〉の工作員であったポール・クリストファーはパリからヴェトナム戦争ただなかのサイゴンへ向けて飛び立った。 以前、彼は任地サイゴンで重大な情報を入手、そのため命を狙われていた。 今度のサイゴン行きはその敵に先手を打つためだった。 が、飛行機が離陸した直後、彼の恋人が殺された。 だがこれは連綿と続く謀略の罠の一環にすぎなかった…。
 現代アメリカ最高のスパイ小説作家、マッキャリーが壮大なスケールで放つ謀略のクロニクル。

 <ケネディ大統領暗殺は、ヴェトナム大統領暗殺の報復と思われる> かつてポール・クリストファーがつかんだこの情報のため、彼はヴェトナム北部フエに向かった。 しかし、彼の乗った小型飛行機は中国領土内に着陸。  そして彼は中国に対するスパイ容疑で秘密裁判にかけられ有罪判決を受け、単独強制労働の歳月が流れた…。 10年後釈放され、合衆国に帰った彼は罠を仕掛けた人間を捜し求める。 そしてかつての仲間たちが寄り集まった晩餐の席上で、恐るべき真相が明らかになった。

メモ:
 ポール・クリストファーが主人公の4作目となる。 というか、最終話という内容。
 ケネディ大統領暗殺事件がヴェトナム人の復讐というお話の続き。 諸説あるけれど、背景をまったく理解していないから、その信憑性から滑稽かまでどう理解すればいいんかわからない。
 ただ、この作品は、結果的にその話とはまったく関係がない。
 単なるダブル・スパイのお話。

上海ファクター チャールズ・マッキャリー

作品:上海ファクター ハヤカワ文庫 2014
作者:チャールズ・マッキャリー
内容:「BOOK」データベースより
 おれは、いったいどこのスパイなんだ? アメリカ情報部によって上海に送りこまれたおれは、特に任務もなく、町で知りあった恋人と平安かつ怠情な日々を過ごしていた。 ところが、たまたま紹介された中国企業のボスに誘われて入社したことで微妙な立場に立つ羽目に。 その会社が中国情報部の隠れ蓑だったのだ。 すぐにアメリカ情報部から情報収集を命じられるが…スパイ小説のベテランが現代諜報戦の裏側を描き出す話題作。

メモ:
 ポール・クリストファーが主人公の作品が1作残ってるが、こちらを読むことに。
 壮大な物語なのか、単なる個人的な恨みなのか、結果的になんだかな~な作品に落ち着いて、これはスパイ小説?という印象。

蜃気楼を見たスパイ チャールズ・マッキャリー

作品:蜃気楼を見たスパイ 文春文庫 1984
作者:チャールズ・マッキャリー
内容:「BOOK」データベースより
 五つの国から来た五人のスパイがそれぞれの使命を胸にスーダンの砂漠をゆく。
 自分がスパイであることはわかっている。 しかし寝起きをともにするスパイらしき同行者たちは、
本当は何を目論んでいるのか? これは危険な旅だ。
 陰謀と猜疑の蜘蛛の巣の上では五人が五人とも獲物を狙う蜘蛛であり、同時に哀れな蠅なのだから。

メモ:
 ポール・クリストファーが主人公の3作目だが、読む順番が真逆だったな。
 翻訳されている作品は、
  ① 蜃気楼を見たスパイ(1973年) 文春文庫 1984
  ② 暗号名レ・トゥーを追え(1974年) 扶桑社ミステリー文庫 1993
  ③ カメンスキーの「小さな死」(1977年) 扶桑社ミステリー文庫 1988
  ④ 最後の晩餐(1983年)扶桑社ミステリー文庫 1991
 実際の制作年と翻訳年が異なる。 紛らわしいし、離婚後の作品を読んでから、結婚してる時のエピソードを読むのもどうかと。

 本作品は、オラにはとても読みにくかった。 五つの国から来た五人のスパイがそれぞれ報告する内容が、報告書の形式で挿入されていたりとか、物語がぶつ切りにされて、オラはこの手の作品は苦手。
 ポール・クリストファーが主人公の第1作目にあたるので、斬新さを出したんだろうか?
 
 物語にまったく関係ないが、amazonで「暗号名レ・トゥーを追え」を検索したら、中古品が 9,900円~だて。 凄い値付けだね。

カメンスキーの「小さな死」 チャールズ・マッキャリー

作品:カメンスキーの「小さな死」 扶桑社ミステリー文庫 1988
作者:チャールズ・マッキャリー
内容:「BOOK」データベースより
 アメリカの〈機関〉に所属するポール・クリストファーはベルリンで工作員ホルスト・ビューローと接触し、彼からソビエトの反体制作家カメンスキーの未刊の原稿を受け取った。 その帰路、ホルストは路上で車に轢かれて死ぬ。 ソ連の情報部が殺したのだろうか? 一方、クリストファーが受け取った原稿はパリに送られ、刊行される準備が進んだ。 『小さな死』というタイトルがついた、ソ連の権力者たちについての痛烈な批判を含む小説の出版はカメンスキーを困難な状況に追い込むかもしれない。 苦悩する男たちの水面下の戦いはつづく。 ベルリン、パリ、ローマ、そしてスペイン―名手マッキャリーがヨーロッパ各地の美しい風景のなかで展開する非情な情報戦を描いた哀愁のスパイ・ロマン。

メモ:
 「哀愁のスパイ・ロマン」という表現は初めて見る。 スパイ小説にロマンはない気がするから。
 ポール・クリストファーが主人公の2作目。 読んだ順番が逆だった。 奥さんと別れる前の設定なんで。
 にしても、「スパイ・ロマン」というだけあって、奥さんとの愛だ何だとのことに多く頁が割かれていてなんだかな~、な作品になってる。
 そこはいらないんだよな~。

暗号名 レ・トゥーを追え 

作品:暗号名 レ・トゥーを追え 扶桑社ミステリー文庫 1993
作者:チャールズ・マッキャリー
内容:「BOOK」データベースより

 1963年11月1日、南ヴェトナムのゴー・ディン・ディエム大統領がクーデターで殺害され、その3週間後にケネディがダラスで暗殺された。 CIAの工作員ポール・クリストファーは、この二つの事件にはなんらかのつながりがあると直感し、調査に乗り出す。 ゴーの親族から「レ・トゥー」という謎めいた言葉を聞き出した彼は、陰謀の糸をたどってヴェトナム、スイス、イタリア、コンゴへ飛び、二つの事件の背後に潜む驚くべき真相を知った。 今世紀最大の謎〈ケネディ暗殺〉に、まったく新しい視点から迫る国際謀略小説の傑作。 

メモ:
 ケネディ大統領暗殺については、様々な視点からの小説が多数出版されてる。
 しかし、アジアが絡む話は例を見ないような気がする。
 銃を嫌う情報部員という設定もおもしろい。

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