オッさんの備忘録 (ぐだぐだな日々)

一日一麺・アル中ハイマのおッさんの備忘録 読んだ小説や食べたものなどをメモします

M・ハートランド

北京の紅いさそり マイケル・ハートランド

作品:北京の紅いさそり 二見文庫 1993
作者:マイケル ハートランド
内容:「BOOK」データベースより
 〈さそり〉と呼ばれる中国側の大物二重スパイが香港に潜伏している! 思わぬ情報に英国情報部の香港支局は色めき立った。 有能な女性部員サラは〈さそり〉の正体を暴くべく調査を開始する。 が、やがて中国の反体制組織の要請で、彼女は中国本土へと単身潜入することに。 行手に〈さそり〉たちの罠が待ち受けているとは知る由もなかった…。 俊英が極東を舞台に描く本格スパイ・サスペンス

メモ:
  手持ちのマイケル・ハートランドの英国情報部の長官デイヴィッド・ネアンのシリーズ5作目にして最後の作品。
 主人公はネアンだが、英国情報部員サラ・ケーブルの物語でもある。
 返還前の香港と中国が舞台。 朝鮮戦争の時の話なども出てくる。
 結末に恋愛感情が絡むのはあまりいただけない。
 さてと、次は誰の作品を読もうかな?
 

恐怖の国境線 マイケル・ハートランド

作品:恐怖の国境線 二見文庫 1989
作者:マイケル・ハートランド
内容:「BOOK」データベースより
 パキスタンの核科学者ナジムがひそかに西側へ接触してきた。 英国情報部の長官ネアンは彼を操ってパキスタンの核兵器計画を探るべく、かつて部下だった美貌の女性サラを彼に接近させる。 ナジムは徐々にサラに魅了されていき、一方サラも彼に心惹かれていった。 が、ゴルバチョフ放逐を図るソ連軍幹部の密謀が渦く中、やがてサラたちは死の縁に追いやられた。 『第3の裏切り』の俊英が現実の国際情勢をもとに描く会心のスパイ小説

メモ:
 マイケル・ハートランドの英国情報部の副長官から長官に昇進したデイヴィッド・ネアンのシリーズ4作目。
 パキスタンがどこまで核兵器計画を進めているか探るべく、前作で英国情報部を辞めたサラ・ケーブルが再登場して物語は進む。
 サラをある意味レッド・スパローの役をさせるネアン。 情報機関は昔から美人局も得意としていたから、スパイ小説にはよく登場するお話。
 サラは身長180cmに届くかという長身なんだけどねぇ...。
 ところで、この作品に初めて見る四字熟語が出てきた。 「切歯扼腕」。
 なんとなく読みはわかるけど、正確な意味がわからなかったんで調べたら「 怒り、悔しさ、無念さなどの気持ちから、歯ぎしりをし腕を強く握り締めること」だそう。
 なるほどね~。
 

第三の裏切り マイケル・ハートランド

作品:第三の裏切り 二見文庫 1986
作者:マイケル・ハートランド
内容:「BOOK」データベースより
 1960年代、英国保安機関MI5の際上層部にいたソ連の二重スパイとは当時の長官だったのか、 副長官だったのか? 20年後の今なお残る黒い謎を解く鍵が、ついに英国情報部MI6副長官ネアンの眼前に現れた。 西側に亡命を申し出た東独の一科学者の母こそ、くだんの二重スパイを操った重要人物だったのだ。 ネアンはその母親をも亡命させるべく大胆な秘密工作に着手するが・・・・・・。 謀略と裏切りの世界を活写する大型スパイ小説

メモ:
 マイケル・ハートランドの英国情報部の副長官デイヴィッド・ネアンのシリーズ3作目。
 前に買って、どこかへ行ってまった作品。
 英国情報部のダブルスパイの物語。 フィルビー、バージェス、マクリーンなど、ケンブリッジ大出身の連中が、そろいも揃ってソ連にリクルートされ?、傾倒し?、寝返ったことにより信用が失墜した英国情報部の上層部に、まだ暗躍しているスパイがいるという設定。
 この手の話はわりと多いが、この作者の作品は、けこ複雑で、わりと面白いかな。

裏切りへの七歩 マイケル・ハートランド

作品:裏切りへの七歩 ハヤカワ文庫 1985
作者:マイケル・ハートランド
内容:「BOOK」データベースより
 東欧の一国を標的にした西側の極秘作戦の内容を探りだせ--突如現われた男の脅迫に、ウィーン駐在の英国国連大使ウィリアム・ケーブルは慄然とした。 拒否すれば過去の後ろ暗い秘密が暴かれ、現在の地位と生活が崩れ去る。 しかも愛する娘が人質にとられているのだ。 一歩また一歩と追いつめられていく彼は、ついに英国情報部の副長官デイヴィッド・ネアンに助けを求める。 だがケーブルは知らなかった--やがて始まる英ソの苛烈なスパイ戦に、自らも巻き込まれていくことを! 期待の大型新人が斬新なプロットで描き上げるスパイ・スリラー

メモ:
 マイケル・ハートランドの2作目であり、英国情報部の副長官デイヴィッド・ネアンのシリーズ2作目。
 東西スパイがひしめき合うウイーンを舞台に、過去と現在を行き来しつつ物語は進む。
 ヴェトナム戦争やユダヤ人迫害、イスラエル・パレスチナ問題などにも絡めていてなかなか興味深い作品。 
 閑話休題。 小説を読んでいて、特に古めの作品では、読み方や意味のわからない漢字が時々出てくる。
 「橋頭堡」もそのひとつ。 「きょうとうほ」と読むそうな。
 意味は前後関係からもよくわからなくて、調べたら「橋を守るためにその前方に築く砦。 また、
川・湖・海などの岸辺近くで、渡ってきた部隊を守り、その後の攻撃の足場とする地点。」だそう。
読んで字のごとし、といえばそうなんだろうけど、軍事用語ということなんだろね。
 漢字3文字でよく表してるなと感心してしまたな。

スパイは黄昏に帰る マイケル・ハートランド

作品:スパイは黄昏に帰る ハヤカワ文庫 1985
作者:マイケル・ハートランド
内容:「BOOK」データベースより
 1972年、英ソ間で囚人の交換が行われ、ソ連の女性政治犯アンナが釈放された。 それから6年後、一人の中国人がネパールの英大使館に重大な情報伝えんとして惨殺される。 英国情報部のデイヴィッド・ネアンはこの事件の調査を香港の現地主任フーに下命した。 その結果、殺害犯と目されたのは実業家リン。 そして彼の過去がアンナの数奇な運命と交差していた事実の露見を端緒に、ネアンたちの前には東アジアを揺るがす大がかりな密謀が見え隠れし始めた・・・・・・。 ル・カレ、デイトンに比肩すると絶賛された大型新人が放つ傑作エスピナージュ

メモ:
 アリステア・マクリーンの後に何を読もうかと考えていたところ、件の作品の巻末に紹介されていた作品に興味を引かれ購入したもの。
 ブログで確認すると、一冊この作者の作品は読んでいた。
 そして、家の中を探したら見当たらない。 売っ払っちまったか?
 ということで、翻訳されてる5冊をまとめ買いして読み始めたしだい。
 この作品は、舞台が香港。 核兵器に絡んだ物語。 誰がどちら側のスパイなのか最後までわからない。
 「ル・カレ、デイトンに比肩すると絶賛」とあるが、比較の問題ではなく好みの問題で、オラとしては好みの方かな。
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