オッさんの備忘録 (ぐだぐだな日々)

一日一麺・アル中ハイマのおッさんの備忘録 読んだ小説や食べたものなどをメモします

B・ライス

殺意に招かれた夜 イーサン・ブラック

作品:殺意に招かれた夜 ヴィレッジブックス 2003
作者:イーサン・ブラック
内容:「BOOK」データベースより
 凶悪犯罪に慣れきった街、ニューヨーク。 そんな街の男達さえも震え上がらせる連続殺人が起こった。 行為の最中にめった刺しにされ、一物まで切り取られるという凄惨な現場に残された手がかりはただ一つ―「わたしはあなたを知っている」というメッセージだけ。 被害者達には共通点がまったくない。 いったい誰が、なんの目的で? 次なる標的は? 豪邸に住みジャガーを乗り回す、ニューヨークいちリッチな名物刑事コンラッド・フートは捜査に乗り出すが、事件の陰には男を惑わす、
たまらなくセクシーな謎の女の姿があった。 フートが女の正体を追ううち、驚愕の事実が…。 衝撃のスタイリッシュ・スリラー。

メモ:
 この作者は、最初にボブ・ライス名義で『孤高の暗殺者』などの作品を発表し、その後イーサン・ブラック名義で作品を発表している。
 ニューヨークいちリッチなコンラッド・フート刑事と相棒のミッキー・コナーのシリーズ3作目の作品。
 この作品が発表された当時にはあった職業で、現在はなくなりつつある職業によって物語が組み立てられている。
 ネタバレになるので、この辺で。

炎の夏 ボブ・ライス

作品:炎の夏 扶桑社ミステリー文庫 1988
作者:ボブ・ライス
内容:「BOOK」データベースより
 夏の夜、ニューヨークの北部ブロンクス区では放火が多発していた。 ある夜、十二歳の少年カルロスは工事現場に入り込み、秘密を目撃したために焼殺された。 当局は放火した少年がにげおくれたものと判断した。 しかし少年が縛られたまま、炎のなかにシルエットとなって浮かびあがるのを目撃していた人間がふたりいた ― かつて自らの失火で妻と娘、そして仕事を失った弁護士マイルズ。 そしてその隣室に住む女性エレーナ。 放火事件の背景を探ろうとしたマイルズの周辺に正体不明の男たちが出没する。 殺されたカルロスはいったい何を見たのだろうか? マイルズたちの執拗な追跡のなかから驚くべき陰謀が明らかになってゆく - 。
 鬼才ボブ・ライスがニューヨークの下町ブロンクスを舞台に描く文字通り驚天動地のサスペンス異色作。

メモ:
 驚天動地のサスペンス異色作、とあるが、読み進めていくうちに、とんでもコメディ・ミステリみたいな様相になってきた。
 途中で投げ出さずに読み切った自分を褒めたい。

古き友からの伝言 イーサン・ブラック

作品:古き友からの伝言 ヴィレッジブックス 2005
作者:イーサン・ブラック
内容:「BOOK」データベースより
 住居は豪邸、愛車はジャガー、ルックスはモデル並―ニューヨークの有名刑事フートの元へ、かけがえのない親友ミーチャムから9年ぶりに連絡が入った。 ただならぬ様子に心配して駆けつけてみると、陸軍を辞めたというミーチャムは何者かに監視されて怯えており、フートにメモを渡し、そこに書かれた人物達を何も言わずに調べてくれと言い残して立ち去る。 親友の身に危険が?! フートはさっそく捜査を始めるが、しだいに恐ろしい陰謀が姿を現してくる。 リストにある美人女医が鍵だと直感したフートは、そこを突破口に黒幕を幕くことを胸のうちで友に誓うが―。 話題のスタイリッシュ・スリラー第2弾。

メモ:
 本作の作者はイーサン・ブラックとなっているが、最初にボブ・ライス名義で『孤高の暗殺者』などの作品を発表し、その後イーサン・ブラック名義で作品を発表している。
 ボブ・ライス作品は『孤高の暗殺者』、『ラスト・スパイ』を読んでいるが、『炎の夏』は読んでいないので購入しようかと。
 イーサン・ブラック作品は『ブロークン・ハート・クラブ殺人事件―ニューヨーク12番街』が最初の作品となるが、単行本なので、たぶん買わないかな。
 また、間抜けなことにシリーズ2作目となる本作から読んでしまったが、ニューヨークいちリッチなコンラッド・フート刑事と相棒のミッキー・コナーのシリーズ。
 二人ともリッチな設定で、いわゆる富豪刑事みたいなもんか? でもって、なぜか性犯罪課に在籍する設定。
 スタイリッシュ・スリラーとあるのは、あながち間違いではないかも。 幼なじみからの依頼で、本業とは別に捜査をするので。

孤高の暗殺者 ボブ・ライス

作品:孤高の暗殺者 扶桑社ミステリー文庫 1986
作者:ボブ・ライス
内容:「BOOK」データベースより
 テロリストが放った一発の銃弾がティム・カリから最愛の婚約者ノリを奪った! ワシントン郊外で休日を過ごしていた二人はリビアによる外交官暗殺事件に巻き込まれたのだ。 自身かつてテロ事件の犠牲となり、深い精神的打撃を受けた体験を持つカリは、再度襲いかかった理不尽な暴力に怒りを爆発させ、愛する者の復讐を誓う。 テロ組織を操る黒幕カダフィ大佐をこの手で倒す! だが、彼の意図を知ったFBIと、テロリスト達がその行く手に立ち塞がった! アメリカからイタリア、リビアへと展開する復讐行を渾身の筆致で描くハード・アクション巨篇

 メモ:
  主人公もテロ事件に巻き込まれ、婚約者もリビアの暗殺事件で失い、復習のため、その黒幕と見なすリビアのカダフィ大佐を暗殺するという、前作同様短絡的な設定。
 そこそこ物語としては成立してはいるものの、フィクションとはいえ、外国人がリビアに潜入して、カダフィ大佐に近づき、暗殺までするというのは、あまりにもリアリティに欠けている気がするな。

ラスト・スパイ 上・下 ボブ・ライス

作品:ラスト・スパイ 上・下 扶桑社ミステリー文庫 1994
作者:ボブ・ライス
内容:「BOOK」データベースより
 ソ連領内に米国に実在する街を模して作り、そこで完璧な米国人として教育されたスパイ・グループが存在した。 彼らの米国潜入後10数年、グループの一人で「ポスト」紙記者アッシュはリーダーであるデイヴィッドに疑問を感じつつあった。 彼が求める情報は、今や解体の危機に瀕しているソ連が必要としているとは思えない。 祖国に対する裏切りでは? だが、彼の身返を洗うアッシュを待ち受けていたのは飼い猫の無残な死体だった…。 米ソ冷戦中に練られた遠大な計画が、帝国の崩壊という予期せぬ事態を前に微妙に狂い始める。

 リーダーの裏切りを確信したアッシュはグループのメンバーに知らせようとするが、すでにデイヴィッドの手が廻る。 身の危険を感じたアッシュはソ連大使館に駆け込みデイヴィッドを告発した。 だが、大使館の情報将校アフロメーエフは、スパイ・グループを自らの出世に利用しようとデイヴィッドと手を組んだ。 そして、いまや邪魔者となったアッシュの抹殺命令が下された。 ソ連帝国の崩壊のなかで、組織から疎外されたスパイの孤独と焦燥をスリリングに描いたスパイ・サスペンスの力作長編。

メモ:
 ソ連領内にアメリカ実在する街を模して作り、そこでアメリカ人として教育し、スリーパーとしてアメリカに送り込まれたスパイ、という設定の小説は以前読んだことがある。
 ただ、どの作品か記憶になく、探すのも面倒なので、割愛する。w
 冷戦時代には、実際にあったんだろうななお話。 スパイものとしては、この作品は少し短絡的な印象。
最新コメント
プロフィール

マラディエ

アクセス
  • 今日:
  • 累計:

楽天市場
記事検索
カテゴリー
  • ライブドアブログ