作品:暗号口座ドランラブ627 角川文庫 1987
作者:ケネス・ロイス
内容:「BOOK」データベースより
エディの大おば、ジェーン・バーナードは孤独な一生を終えた。 鍵のかかった1冊の日記を遺して。 日記には若き日のおばが愛した、東欧の男との思い出がつづられていた。 異変は日記帳の紛失とともに始まった。 エディの身辺に監視がつき、日記のことを知る看護婦が男友達とともに惨殺されたのだ。 おなじ頃、モスクワでKGB議長を務めた老将軍が、徹底的な尋問をえけていた。 尋問は20年代にさかのぼり、英国女性との交情に集中した。 エディは知る由もなかったが、おばの日記にはスイス銀行に眼りつづける途方もない口座の
謎が隠されていたのだ―。
メモ:
ロンドンで、失業中の記者エディの大叔母が亡くなる直前に、一冊の日記帳を見つけたことから物語は始まる。
その一方で、モスクワでKGB議長を務めた老将軍が、過去イギリスにスパイ網を作っていた頃について尋問を受け、過去に遡って物語が進む。
単にスパイをリクルートするロシアのスパイがイギリスの女性と恋をし、その時に貯めた多額の預金の行方をどうこうする話ではなく、もっとスケールの大きい話になってるところが作者の腕か。
単にスパイをリクルートするロシアのスパイがイギリスの女性と恋をし、その時に貯めた多額の預金の行方をどうこうする話ではなく、もっとスケールの大きい話になってるところが作者の腕か。