作品:蜥蜴の牙 上・下 RHブックス・プラス文庫 2010
作者:デヴィッド・ヒューソン(UK)
内容:「BOOK」データベースより
ムラーノ島のはずれに浮かぶ小さなアルカンジェロ島。 その島のガラス工房で火災がおきた。
焼け跡から発見された無残な焼死体は検死の結果、なんと人体からの自然発火によるものと結論づけられた。 警察内部の規律に背きヴェネツィアに飛ばされていたローマ市警のニック・コスタとその仲間たちは、事件の報告書を作成するよう要請される。 捜査の成り行きに納得のいかない彼らは自ら捜査に乗り出すが・・・。 コスタ刑事のシリーズ第4弾。
ヴェネツィア警察の圧力に屈することなくガラス工房で発見された焼死体の事件を捜査していたコスタ刑事たち。 事件に殺人の可能性があること、またヴェネツィアでかつて大きな事件に巻き込まれ、その後姿を消していたマシターという男が今回の事件にも関係があることを突き止めるが、そんななか上司ファルコーネが凶弾に倒れる・・・・・・。コスタ刑事シリーズと「ヴェネツィアの悪魔」の世界が交錯するイタリアン・ミステリ!
メモ:
ローマ市警ニック・コスタ刑事のシリーズ第4弾。
前作での混乱の責任を取らされてヴェネツィアに左遷されたニックとペローニ。
ガラス工房での火災の報告書を一週間で作成するよう要請され、事件なのか事故なのか調べ始めた、元ローマ市警の面々。
デフォルメされているかもしれないが、ヴェネツィアの街や政治などが思い浮かぶような作品。
様々な要素が絡み合い、説明がつかない部分もあるが、スピード感がある。 しかし、結末はなんともいえない。
「ヴェネツィアの悪魔」は読んでいないが、順番としては本作の前の作品なので、今さら遅いかな。
シリーズの翻訳作品はここまでよ~ん。