オッさんの備忘録 (ぐだぐだな日々)

一日一麺・アル中ハイマのおッさんの備忘録 読んだ小説や食べたものなどをメモします

小説

敵の選択 テッド・オールビュリー

作品:敵の選択 Playboy books 1980
作者:テッド・オールビュリー
内容:「BOOK」データベースより
 祖国を選ぶか人間としての愛をとるか! 第二次世界大戦直後の占領下ドイツで、対ソ諜報戦のさなかに逮捕した謎の人物のために、平凡な市井の生活を望んでいた諜報部員が国際諜報戦にまきこまれていく。 英国情報部、CIA、KGBの暗闘をバックに過去と現在をたくみに交差させ、宿敵との対決、男と女の愛の逃避行を描くサスペンス。

メモ:
 第二次大戦直後の占領下ドイツで諜報活動を行っていた主人公。 その当時、ソ連との境界線を越えて情報収集をする任務で、NKVD(KGBの前身であるソ連秘密警察)に拘束され、その後脱走。
 脱走後に英国情報部を辞めて民間人となっていたが、再び徴募されることとなり、物語は進む。
 物語の最初から舞台があっちゃこっちゃに飛んで、時も過去と現在を行ったり来たり。
 エピローグでは、共産圏にまた入ることになるが、そこからの脱出劇がわりと簡単に運ばれてくのは、あまり見ないパターン。

マイクル・ワイマンの逆襲 ボブ・クック

作品:マイクル・ワイマンの逆襲 サンケイ文庫 1987
作者:ボブ・クック 
内容:「BOOK」データベースより
 マイクル・ワイマンは56歳の哲学博士。 表向きは大学の学監だが、本職は英国情報部MI6の職員 ー だが、政府の支出削減で双方の職を失うはめになった。 折も折、東ドイツ領内で英国のスパイが射殺された。 英国情報部内部に東側の「モグラ」がいるらしい。 東ドイツの某高官は200万ポンドでワイマンに「モグラ」の正体を明かすという…。 政府は動転、CIA、KGBも介入してきた。 新鋭ボブ・クックが放つ熱年情報部員、マイクル・ワイマンの痛快大冒険!

メモ:
 56歳の現場の情報部員という設定が珍しい。
 別れた妻と子供がいて、養育費を払っている一方で、恋人と暮らしているが、その恋人が妊娠が判ったその日、30年務めた情報部をリストラされることに。
 とはいえ、紳士協定で大学の特別研究員に戻れるはずだったが、そちらもリストラされ、さらに年金までなしにされるという状況から物語が始まる。
 情報部に貢献してきたけれど、捨て駒にされるという扱いや、主人公の風貌、会話などから、フリーマントルの「消されかけた男」から始まるチャーリーのような印象を受ける。

聖なる比率 上・下 デヴィッド・ヒューソン

作品:聖なる比率 上・下 ランダムハウス講談社文庫 2008
作者:デヴィッド・ヒューソン
内容:「BOOK」データベースより
 クリスマスの5日前。 ローマはいつにない大雪に見舞われていた。 そんななか、閉館後のパンテオンに侵入者がいるとの通報を受けたローマ市警刑事ニック・コスタは、相棒のペローニとともに現場へ向かう。 どうせ行き場をなくしたホームレスに違いない…。 だが、天窓から雪舞い降りる幻想的な神殿で彼らを待ち受けていたのは、背中に不可解な紋様が刻まれた女性の全裸死体だった―。 熱血新米刑事コスタシリーズ、第3弾。

 FBIの介入により、死体に刻まれていたのが「聖なる比率」と呼ばれる紋様であること、同様の他殺体がアメリカをはじめ各地で発見されていることがわかった。 FBIと協力して捜査を進めることになったローマ市警だったが、彼らは何かを隠しているようで、進展ははかばかしくない。 堪忍袋の緒が切れたニックたちは、独自に捜査を進めることに。 だがその先には、さらなるおぞましい死と、国家を巻き込む陰謀が隠されていた―。

メモ:
 ローマ市警ニック・コスタ刑事のシリーズ第3弾。
 今回は、タイトルの聖なる比率 = セイクリッド・カットという幾何学図形が死体に刻まれ、レオナルド・ダヴィンチの描いた裸の男が横に腕を広げ人間を描いた人体図のように死体が、雪の降る神殿に置かれているという現場から事件は始まる。
 この作者のスタイルは、好きな人は好きなんだろうなと。 みんな普通そうだよな。 嫌いなものは嫌いだし。
 プロローグは、クルド人の少女が戦乱を逃れるシーンから。
 今回は湾岸戦争開戦前の情報機関などの関与に起因することが徐々にあきらかになっていく。
 とりあえず、このシリーズはここまでななかな?

 ところで、上巻の前半でワインバーでのシーンがあり、その中でイタリア最古のブドウ品種から造られたワインと記述されていたワインが「グレコ・ディ・トゥーフォ(GRECO DI TUFO)」。
 初めて聞いた名前なので調べたら、南部のカンパーニャ州のワインだそう。 どんなワインなんだろ?

鏡の荒野 テッド・オールビュリー

作品:鏡の荒野 創元ノヴェルズ文庫 1991
作者:テッド・オールビュリー
内容:「BOOK」データベースより
 英国秘密情報部のソーントンは、ある日行方不明になった仲間の上級工作員を見つけ出すよう命じられた。 それも秘密裏に。 長期休暇を取って作業を開始したソーントンは、行く先々で様々な障害にぶつかる。 しかも、捜索を命じた上司自身も、何か情報を隠しているようなのだ。 秘密任務を帯びた情報部員がその任務に疑問をいだき、自分なりのルールで問題を解決しようとしたとき・・・・・・ スパイ小説の第一人者が、非常なるスパイのスパイたちの掟を描く。

メモ:
 「情報部員がその任務に疑問をいだき、自分なりのルールで問題を解決しようとしたとき」というのは「墜ちた工作員」と同じテーマかと。
 この作品では、昔で言うところの「超能力」を持った人間を情報機関が使うということが物語の背景にある。
 念動とか念力という、手を触れずにモノを動かしたり、人の心を読んだり予知したりというアレですな。
 作品の中では、超心理学という言葉が使われていて、人の心を読んだり予知したりという方の現象である超感覚的知覚(ESP)を持った人間がもたらす情報が利用できるのであれば、その破壊力は計り知れないものとなるはず。
 となれば、スパイ活動に利用するのはしごく当たり前な気がする。
 この手の話は、日本ではSF小説に分類されてたよな。 中学生の時に読んだ筒井康隆の「家族八景」・「七瀬ふたたび」なんかを思い浮かべた。 中身は全然違うけど。
 この作品のエピローグはなんとなく違う方へ向った気がした。

墜ちた工作員 テッド・オールビュリー

作品:墜ちた工作員 創元ノヴェルズ文庫 1993
作者:テッド・オールビュリー
内容:「BOOK」データベースより
 英国秘密情報部工作員ジョン・レンニーは、ゲリラに誘拐された仲間を救出するため、上司の命令のままに敵の連絡員の二人の子供を誘拐し、圧力をかける。 しかし計画は失敗。仲間はかろうじて救い出せたものの、誘拐した子供の一人は精神に異常をきたしてしまった。 幼い子供を巻き込んだ、あまりにも非道なやり方に疑問を感じたレンニーは、辞職しようと決心したのだが…。 英国でラジオドラマ化され大ヒットした、あるスパイの物語。

メモ:
 翻訳作品としては最も新しい作品。
 愛国者であり、命令は明確な目的があり、疑問の余地はないと考えていた工作員が、疑いを持つこととなる事案をきっかけに辞職しようとする物語。
 報部員はあまりにも多くのことを知りすぎているため、辞職しようとすると、秘密が漏れるのではないかと不安になる上司が辞めさせないためにすることは。
 主人公に色々なことを語らせているのは晩年の作品ではよくある気がする。
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