作品:007 逆襲のトリガー 角川文庫 2019
作者:アンソニー・ホロヴィッツ(UK)
内容:「BOOK」データベースより
「カーレースに出場し、ソ連の陰謀から英国人レーサーの命を守れ」- Mの指令でドイツを訪れた英国秘密情報部00部門諜報員ジェームズ・ボンド、通称”007”。 そこでボンドは、レースファンの実業家・シンがソ連の秘密組織スメルシュの幹部と接触する場面を目撃。 同じくシンを探っていた米国ジャーナリスト・ジェパディと調査を始めたボンドは、やがて米ソ宇宙開発競争の裏でうごめく恐るべき陰謀に辿り着き・・・?
メモ:
イアン・フレミング没後、イアン・フレミング財団からのご指名で著名な作家達が、新007シリーズを書き上げている。
ジョン・ガードナー、レイモンド・ベンソンに続いたのがアンソニー・ホロヴィッツということか?
と、思ったら、セバスチャアン・フォークス、ジェフリー・ディーバーもそれぞれ1作書いていた。 読んでるし。
この作者も1作で終わりかと思ったら、3作目を執筆中で来年出版されるみたいだ。
時代設定が「ゴールド・フィンガー」の事後ということで、最初に、プッシー・ギャロワが出てくるのも納得といえば納得。
しかし、ゴールド・フィンガーが出版されたのが1976年ということもあり、007がカーレースに出場して云々という、現在では考えられないような設定は、いかんせん滑稽で、スパイ小説というより、時代劇みたいな印象。
これまでの作者の作品と比べると、なんともなんともな感じ。
この作者の評判はいいはずなのに、次はないかな...。